捨てられるはずだった
食材がご馳走に!
映画『もったいないキッチン』

捨てられるはずの食材が
日本でもおいしい料理に変身

今年に入り、『0円キッチン』の続編となる映画『もったいないキッチン』が制作されると聞きました。資金集めの協力を募っていたので、私はお年玉の一部を寄付しました。

フードロスがこの映画によって減るのなら、興味を持つ人が少しでも増えるなら、私はそれに協力したいと思ったんです。

©映画『もったいないキッチン』提供

前回の撮影場所はヨーロッパでしたが、今回は日本。だから、大げさかもしれませんが、「日本を変えるひとりになれたら……」と思ったのです。

また、私がドキュメンタリー映画を好きになるきっかけをくださった、ユナイテッドピープルの関根さんが初めてプロデュースされる映画なので、応援したかった!というのも大きな理由です。

このことがきっかけで、『もったいないキッチン』の撮影に参加する機会ももらえました。

©Macky Kawana

当日の撮影現場では、埼玉県・小川町の横田農場の野菜と、いろんなところから集められた捨てられるはずだった「もったいない野菜」を使って、シェフと他の参加者たちとで調理しました。

©Macky Kawana

できた料理はどれも本当においしかったです!

廃棄されるかもしれなかった野菜がおいしいご飯になって、それを食べたダーヴィドさんも関根さんも撮影クルーの方々も、そして私たち参加者もみんなが笑顔になって、ワイワイとすごく盛り上がりました!

「フードロスについて考えよう」と言われるより、「おいしいご飯をつくってみんなで食べる!」と言われた方が、なんだか面白そうだなと興味がわきませんか?少なくとも私はそう思ったし、「食べられるの!?」とうれしい気持ちになりました。

撮影は約1ヵ月間行われ、6月半ばには無事終わったそうです。私が参加したクッキングシーン以外にも、『もったいないキッチン』では前作のようにダーヴィドさんがゴミ箱に入って食べ物を「救出」するのか?などなど、楽しみにしているポイントはたくさんあります。

映画の公開は来年の夏以降になるのだそうです。今からものすごく待ち遠しい!

映画を観て「フードロス」に
興味をもって欲しい

映画の題名にもある「もったいない」という言葉に対してネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、私は、実はポジティブな言葉だと思います。

その言葉を口にするのは、捨てるほどたくさんの食べ物がある、ということだと思うからです。だから、「もったいない」は「ありがたい」から生まれた言葉なのかなと思います。感謝の意味も込められていると思うんです。

おいしいものって誰でも好きですよね?「グルメ」とか「食の旅」とかは、私もよく耳にします。趣味は「食べること」だという人も少なくないと思います。

みんなが楽しく食事をして、うれしくなって、食べ物に対して感謝の気持ちが生まれて、みんなやさしい気持ちになって、そうやって世界が平和になる!『もったいないキッチン』がそんな映画になればいいなぁと今からワクワクしています!こう考えると、「平和」って決して遠いものではなく、すぐそばにあるものだと思えるんです。

©Macky Kawana

最後になりますが、私たちは本当にこのままでいいのでしょうか?日本では「フードロス」という言葉を知っている人は多いかもしれません。ですが、興味を持って実際になんとかしようと思う人はまだ少ない気がします。

私の友だちも言葉自体は知っていても興味を持っている子は少ないし、そもそも知らないという子もいます。

フードロスは特に先進国でほんとうに深刻な問題になっています。世界には飢餓で苦しんでいる人々がたくさんいるのに……です。

だから、この映画『もったいないキッチン』が上映されて、多くの人がフードロスのことを知り、少しでも考えてくれるようになればいいなと思います。

Top image: © Macky Kawana
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。