「面倒な着付け」は当たり前じゃない。「着物の新時代」が来る

「着物はこうでなくてはいけない。着方はこうで、柄はこうで、履き物はこう。という既成概念やルールは、着物業界が販売促進のために決めただけ。じつは着物にルールなんて存在しないんです」

着物とは、“直線に裁断し、縫いの技術で仕立て上げる知恵と技術によって生み出された衣装”のこと。

父親の代から和装業界を牽引してきたという元山家の兄弟は、この先人たちが培ってきた知恵と技術を活かしながら、現代の感性とトレンドを織り交ぜ創造する着物が、まさに日本にとっての新しい文化になると確信し、「巧流-call-」を立ち上げ、活動を始めた。

着物で、和裁の新しい文化を創り継承するにはどうしたらよいか?

どのように現代に掛け算することができるだろうか?

さまざまな人にアドバイスをもらいながら起業準備を進め、着物のネガティブなイメージと正面から向き合い、着物の進化について毎日のようにとことん話し、着物に限らず多くの物を見て、学び、インスピレーションを受け、巧流-call-が目指す着物を突き詰め続けたという。

そして一つの道に辿り着く。それは“羽織ること”──。

開発した「羽織れる着物」は、一見おしゃれなコートに見えながらも、なぜか和を感じる。仕立て方はほとんど通常の着物と同じ。フルオーダーなので、丈の長さ、紐やポケットの有無や長さ、大きさ、すべて思い通りにオーダーできるという。

「着物には物を大切にする想いと、それを可能とさせてくれる持続可能性がある。それは今世界中で必要とされています。こんなに環境に優しく、人の心に優しい衣装はないでしょう」

今こそ着物は進化を遂げる時なのかもしれない。

©2019 巧流合同会社
©2019 巧流合同会社

巧流-call-

【公式ホームページ】http://www.call-kimono.com

Top image: © 2019 巧流合同会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。