あたりまえのように「昆虫」を食べる時代が来る?!

バラエティ番組で、芋虫や昆虫などを罰ゲームとして食べるシーンを見かけますよね。うげぇっ……と思ってしまうけれど、イナゴの佃煮のように、日本でも古くから高タンパクな食材として虫を食べています。

今日、世界的に危惧されている食糧危機。万が一、明日直面することになったら、あなたはこんな食材を食べられますか?

IKEAが所有する研究所〈Space10〉では、このような将来に向けて「未来の食べ物」を開発中。たとえば、昆虫入りのハンバーガーや、人工肉のミートボールなどなど。

どんな味なの?!と気になるところ。
早速、彼らが発表した研究の成果をご紹介します!

昆虫、人工肉、マイクログリーン
新食材を使った「未来のフード」

以前私たち〈Space10〉は、IKEAの代名詞とも言えるミートボールを改良し、昆虫類や藻類、人工肉などを具材として代用したTomorrow's Meatballsを発表しました。以来、継続して研究開発しています。もちろん、すべてまだ試作段階。IKEAで販売していませんので、悪しからず。

私たちが重要視していることは、健康的で環境に優しい料理であることに加え、おいしく食べられること。知性に訴えかけるだけでなく、味のよさも極めて重要なのです。見た目も味も、そして健康と環境にもいい料理の完成に向けて専属シェフとともに努めています。

The Dogless Hotdog
(ドッグなしホットドッグ)

定番スナックにひねりを加えたこのメニュー。ソーセージのかわりに、シロップ漬けされた乾燥ベビーキャロット、ビートとベリーのケチャップ、マスタードとターメリッククリーム、炙った玉ねぎ、キュウリのサラダ、そしてハーブサラダミックスを乗せています。

何といっても注目は、目を引くような緑色のパン。ニンジンよりもベータカロチンが多く、ウィートグラスよりもクロロフィルが豊富で、ほうれん草の50倍以上もの鉄分を含む微小の藻「スピルリナ」を生地に練りこんでいるのです。本物のホットドッグよりもタンパク質が豊富なんですよ。

ちなみに、国連はスピルリナを“人類にとって最も理想的な食べ物”とみなしています。

The Bug Burger
(昆虫バーガー)

昆虫類がおいしい食材であることを証明するため、Tomorrow's MeatballsをアレンジしてパテにしたBug Burgerを考案。

どのパテにも100gのビートの根、50gのパースニップ、50gのポテト、50gのゴミムシダマシという昆虫の幼虫を含んでいます

バンズは精白小麦粉で作られており、トッピングに甘酢漬け野菜、ビートの根とカシスのケチャップ、ニラ、水耕のミックスサラダを挟んでいます。

The Neatball
(ニートボール)

これは、IKEAのミートボールを元にレシピをアレンジした最新作。肉の消費量を減らすために考えたもので、肉のかわりに農作物やタンパク質を含んだ別の食材を使用しています。

種類は2つ。1つはゴミムシダマシ製、もう1つはニンジンやパースニップ、ビートなどの根菜でできたもの。

LOKAL Salad
(地元サラダ)

よりバランスの取れた食生活を送るには、昆虫類とともにたくさんの野菜を摂ることは欠かせない。そのために私たちは数多くのマイクログリーンを水耕栽培しています。水耕で育てることで天候に左右されず、地元の農作物を継続的に提供できるのです。

このサラダに使用している野菜はすべてそれ。マイクログリーンと芽野菜、ハーブの3つをミックスさせた3種類を用意。自家製ドレッシングに加え、食べ物の無駄を最小限に抑えるため、売れ残りのパンを粉々にしてトッピングしています。

こんなサラダならば飽きもこないでしょう?

Microgreen Ice Cream
(マイクログリーン・アイスクリーム)

これらの食事の締めくくりに、栄養たっぷりのハーブとマイクログリーンのアイスクリームはいかがでしょう?ウイキョウやコリアンダー、バジル、ミントから味を選ぶか、もしくはそれらをミックスさせることも。

アイスクリームといえど、600gの分量に対して60gの砂糖しか含んでおらず甘さを足すためにアップルジュースとレモンジュースを混ぜています。

他には、クルマバソウやコリアンダー、スパニッシュチャービル、スイバなど、水耕栽培のハーブで作ったアイスキャンディーも。

これらのデザートがいろんな意味で一番魅力的かもしれないですね。

Licensed material used with permission by SPACE10
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。