2019年に「爪あとを残したドキュメンタリー映画」5選
2019年はどんな年だったのか?
きたる2020年は、どんな年になっていくのか?
“記録映画”ともいわれるドキュメンタリー映画に、時代を見ていくのはどうでしょう。2019年に公開され「なんらかの爪あとを残した」ドキュメンタリー作品を5つ、アップリンク(渋谷・吉祥寺)の石井雅之さんにピックアップしていただきました!
アップリンク渋谷・吉祥寺にて、劇場企画・構成を担当。上映作品ラインナップをセレクトするにあたってもっとも意識しているのは「多様性」があるか。遊園地のアトラクションのようにいろんな作品を上映して、お客さんと映画の “思いがけない出会い” の機会をつくる。
https://www.uplink.co.jp/
01.
『主戦場』
2019年、芸術祭の展示をめぐって大きなニュースとなった従軍慰安婦問題。そこから考える表現の自由とは?民主主義とは?
いま改めて自分に、そして社会に問いかけたくなるドキュメンタリー映画です。
02.
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
「民主主義」という言葉が叫ばれて久しいけれど、それは本来どんなものであるべきなんだろう? わたしたちの暮らしやすい生活に、今足りていないものはなんだろう?
すこし立ち止まって、考えを深めていきたくなるドキュメンタリー映画です。
03.
『ドルフィン・マン 〜ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』
ジャック・マイヨールという伝説のダイバーのドキュメンタリー。ガスボンベを使わずに海に潜っていく、スキンダイビングの世界記録を保持している彼の人生をとらえた作品です。
肉体をつかって極限に挑む男の人生を追うという意味では、04.『フリーソロ』と似ています。しかし、じつは“対照的”。
「生きること」、「死ぬこと」、そしてその間ではかなく揺れつづけること。ふたりの人生を見比べながら、考えてみてください。
04.
『フリーソロ』
アレックス・オノルドという、命綱などを使わずに素手で山に登っていく、ロッククライミングの世界チャンピオンのドキュメンタリー。
肉体をつかって極限に挑む男の人生を追うという意味では、03.『ドルフィン・マン 〜ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』と似ています。しかし、じつは“対照的”。
「生きること」、「死ぬこと」、そしてその間ではかなく揺れつづけること。ふたりの人生を見比べながら、考えてみてください。
05.
『虚空門 GATE』
ひとりの人間に向かってカメラを回しつづけていく中で、撮る方も撮られる方も、ときとして予想だにしない展開に進んでいってしまうことがあるらしい。
「それ」がしっかり映ってしまっているこの作品。ドキュメンタリーのおもしろさに目覚める1本です。
5作品すべて、アップリンクで観られます!
「見逃した映画特集 2019」概要
2019年の話題作90作品をまとめて上映!期間:2019年12月27日〜2020年1月23日
会場:アップリンク渋谷・アップリンク吉祥寺
各作品の上映スケジュール、上映会場は下記をご確認ください。 https://www.uplink.co.jp/news/2019/53372