トランプ大統領がRTした動画をTwitterが「操作されたメディア」と認定!?
「Twitter」は先月、メディアが意図的に誤解を招いていると判断した場合に、「Manipulated media(操作されたメディア)」というタグをつける新方針を発表した。
インターネット上に溢れる無数の“編集された情報”によってユーザーが騙されることがないよう始まったこの施策。そんなタグが初めて使用されたのは、なんと先日トランプ大統領がリツイートした動画だということで、インターネット上で物議を醸している。
タグがつけられたビデオを投稿したのは、ホワイトハウスのSNS担当ディレクターであるDan Scavino氏。その内容は、民主党の大統領候補であるJoe Biden氏による演説の一部分だ。
問題となった動画は、発言の途中を切り出して「我々はトランプ大統領を再当選させるしかない」と発言しているかのように編集されている。
© Cat_Zakrzewski/Twitter
悪意の感じられるこの動画には非難が殺到。結果的にタグが適用される流れとなった。
それを受けて、Dan氏をはじめとしたトランプ擁護派は「動画を切り取ることが“操作”なのであれば、すべてのTwitterの動画が“操作されたメディア”である」と主張している。
今やSNSは絶大な影響力を持つ強力なツール。大統領選を控える今年、候補者たちにとっては、この問題をお互いに譲ることは難しいようだ。
また、本ツイートを確認したところ、現在はタグが付いていない様子。Twitterはバグを修正中であると発表しているが、果たして真相はどうなっているのだろうか……?
Top image: © Mario Tama/Getty Images