最近、嫉妬心が強くない? それ、ロックダウンジェラシーかも

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が影響して、あまり聞きなれない言葉を耳にする機会が増えましたね。

オーバーシュートやアウトブレイク、クラスター……それらの言葉を使うことに対して、疑問を投げかける意見もありますが、いったん置いておきましょう。

ここでは、最近生まれた言葉である「Lockdown Jealousy(ロックダウンジェラシー)」について紹介します。

孤独を感じている人が
嫉妬や羨望の感情を抱くこと

4月14日、イギリスのメディア『Metro』にて、シニアライフスタイルリポーターNatalie Morrisさんがある記事を公開しました。「Isolation Envy(アイソレーションエンビー)」という言葉に関する内容です。

彼女の記事ではその対処法について書かれているのですが、注目したいのは言葉の方。

ざっくり説明すると、自宅待機中に孤独を感じている人が特定のモノやコトに対して、嫉妬や羨望の感情を抱くことです。同じような意味として、「ロックダウンジェラシー」という言葉も誕生しています。

おそらく日本に暮らしている人は「ロックダウンジェラシー」の方が直感的に理解できるので、これを主に使うことにしました。

SNSだけでなく
ZoomやGoogle ハングアウトも要注意

ここのところ、SNSを使っていて、嫉妬や羨望を覚えた人はいませんか?

それが「ロックダウンジェラシー」かもしれません。

なんとなく“作っている感”や“ウソっぽさ”のあったSNS投稿も、外出自粛の影響でその舞台がリビングやバルコニーに変わったことにより、現実味を帯びているんですね。そして、無意識のうちに自分と比べてしまっている。部屋の大きさや家具の充実さだったり……。

家の中の話でいうと、家族や友だち、パートナーと一緒に住んでいる人が、彼らと楽しそうなことをしている投稿もそういった感情を覚えるきっかけになりそうです。

あと、『Metro』の記事によれば、「Zoom」や「Google ハングアウト」などのオンライン通話サービスを使う機会が増えたこともまた、「ロックダウンジェラシー」に起因しているといいます。背景を変えられるとはいえ、今までは知らなかった“誰かの家の様子”を見れちゃうわけですからね。なるほど。

他人と比べてしまうのは、もう、どうしようもありません。ただ、それを認識しているかどうかは大きな分かれ道です。

最後に『Metro』の記事で紹介されている対処法にも触れてみようと思ったのですが、全てSNS疲れの対策と同じ内容でした。つまり、自分の“持っていない”ではなく“持っている”モノやコトに意識を傾ける。それこそが大切みたいです。

僕もやってみようと思いました。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。