パンデミックでハミングバードの歌が「素敵」になった!?
サンフランシスコのベイエリア周辺では、パンデミックにより強制的に外出禁止となり、街がロックダウンした影響で、鳥に変化が起きている。
その変化とは──ミヤマシトドという鳴き鳥の歌声が素敵になったということ。
“素敵”とはどういうことか?
サイエンス誌の研究者たちの過去数年間の野外観察によると、今までは町中に満ちた人為的な騒音の影響で、鳥たちは騒々しい環境でも自分たちの発する音が十分に聞こえるように、まるで叫ぶように歌っていたのだとか。
しかし、ロックダウンによる突然の街の静けさの到来で、都市部の鳥も農村部の鳥のように柔らかく、質の高い複雑なサウンドを出し始めたそうだ。
そもそも、なぜ鳥が歌を披露するかというと、オスがメスに対してアピールするため。その際、音のレンジが広ければ広いほど、魅力的であるらしい。だからこそ騒音がなくなった今、ミヤマシトドは鳴き声を張り上げることではなく、きれいなサウンドを出すことに注力できるようになったのだ。
いかに騒音が深刻な問題かを物語るような劇的な鳥たちへの変化。いろいろなところにロックダウンの意外な影響が出ているのかもしれない。
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