移動の常識を変える最先端技術「ハイパーループ」って?

「ハイパーループ」とは、移動の歴史を塗り替えるかもしれない技術。

もし実現すれば近い将来、ハイパーループによって、通勤や通学などの移動がより快適なものになるかもしれません。

この記事では「ハイパーループ」とは何か、実現したら可能になること、実現の可能性などについてご紹介します。

高速輸送システム「ハイパーループ」とは?

©andrey_l/Shutterstock.com

スペースX社のCEOであり、実業家のイーロン・マスク氏が2013年に発表した「高速輸送システム」のことです。リニアモーターカーの最高速度よりも速い時速1000km以上のスピードの実現を目標に現在も世界中数々の企業が目下開発に取り組んでいます。

その仕組みには空気抵抗の減少が大きく関係。トンネルの中を真空チューブのようにすることで空気抵抗を極限まで減らし、これまでにないほどの高速移動を可能にさせるというものです。

初の有人走行実験が成功

今年2020年11月8日、米・ネバダ州の砂漠にてヴァージングループ傘下の「ヴァージン・ハイパーループ」が初の有人走行実験を試み、500mを最高時速172kmで移動することに成功。

時速1000km以上という最終的な目標スピードを考えると小さな一歩かもしれませんが、人類にとっては大きな一歩であると言えるかもしれません。とはいえ、全長数百km〜1000kmにも及ぶチューブ空間の真空を維持する素材技術に目処は立っておらず、現段階では商用化は難しいと考えられています。

ハイパーループ実現によって可能になること

活動範囲の拡大

ハイパーループの実現で移動の概念は変わり、人々の生活に大きな影響を与えるようになると思われます。

例えば、東京〜大阪間を新幹線で移動した場合2時間以上かかるところ、ハイパーループでは約20分で移動できてしまう計算になります。

これまで通勤や通学にかかっていた時間が短縮されることでより遠くの場所での生活ができるようになったり、日帰りで長距離の旅行なども楽しめるようになるかもしれません。他の交通機関である自動車や空港の渋滞や混雑を緩和させる効果も期待できます。

環境にやさしい

ハイパーループは磁力や空気圧といった力を使って移動をします。そのエネルギー源は太陽光、風力といった再生可能エネルギーの利用が検討されているため、二酸化炭素を大量に排出する飛行機と比較して“環境にもやさしいシステム”と考えられています。

実現の可能性は?

「ヴァージン・ハイパーループグループ」は今回の実験を受けて2030年までの10年以内にプロジェクトを実現させる見通しを立てています。ですが、空気抵抗の問題やチューブ内の真空を保ち続ける難しさなど、まだまだ実現までの障壁は立ち塞がっているといえます。

どちらにしてもこれからの技術革新、企業や投資家のサポートが実現までの可能性に大きな影響を与えるといえるでしょう。

まとめ

もし「ハイパーループ」が実現すれば、私たちの移動や生活はこれまでよりもさらに快適になることでしょう。今はまだ開発の第一歩を踏み出したばかりですが、これからの進展に注目です。

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