「ボルボ」が一石を投じる「交通事故問題」

車両同士の衝突から運転手を守る設備を着実に進化させたなかで、対歩行者対自転車では深刻な被害を与えてきた自動車業界。

スウェーデンの自動車メーカー「ボルボ」が、この現状を変えようと動き出した。

1970年代から集めてきた事故データから、自動ブレーキ衝突回避システムは、車しかいない高速道路では有用だが、一般車道では不十分であることが発覚。

なぜなら、先を急ぐ車が、歩行者や自転車をスレスレで追い抜くような無理な運転をした場合には、作動しないためだ。

そこで、運転手の意識改革を目指す一歩として「眠気を覚えて自分で車を止めた運転手に、サプライズでギフトカードを進呈する」というキャンペーンを実施。結果として、87%の運転手が一時停止を選んだという。

技術責任者のLjung Aust氏が「私たちの目標は、ボルボの中、そして外においても、死傷者をゼロにすることです」と語る、この一連の取り組み。

運転手に働きかけるソフト面で目指すのか、自動車の素材改革などのハード面で目指すのか、今後の施策にも期待したい。

Reference: FASTCOMPANY
Top image: © Beata Zawrzel/NurPhoto via Getty Images
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