火山灰に埋もれていた世界最古のファストフード店!?
およそ2000年前、ヴェスピオス火山の噴火で灰に埋もれてしまった南イタリア・ポンペイのとある遺跡が、今年にも一般公開される。
その遺跡は2019年に一部が掘り起こされ、約2年かけて全体像が明らかになってきたのだが、そのなかにはなんと、当時のファーストフード店の遺跡も含まれているのだとか!
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発掘されたカウンターの壁画にはアヒルやニワトリが描かれており、ここで食べることのできた食事の内容を示すとされている。
実際、遺跡からは、豚、山羊、魚、カタツムリなどと一緒にアヒルの骨も見つかっており、また、ワインを入れていたとされる容器には、味を加えるため砕かれた豆の痕跡が残っていたそうだ。
「テルモポリウム(温かい食物を提供する場所)」と呼ばれる古代のファストフード店は、考古学者たちによると、ポンペイだけでほかにも80店舗ほどあったという。
この時代から今日までファストフード店が存在し、しかもそこで同じようなものを口にしているとは、きっと古代ローマ人もびっくりだ。
Top image: © Courtesy of Parco Archeologico di Pompei