お馴染みの「M」が看板にあるフードバンク
フランス・マルセイユ北部にあるサンバルテルミー地区に誕生したフードバンク「L'Apres M」。
英語で「The After M(Mの後)」の意味を持つこの施設は、一目見れば分かるように「マクドナルド」の店舗を改装して誕生した場所だ。
サンバルテルミー地区は、マルセイユでもっとも貧しい地域とされ、貧困率は40%を超えるといわれている。
次々と店舗が撤退する同地区において、この地区にあった「マクドナルド」は地域住民にとって数少ない食堂であり、77人の従業員を抱える貴重な雇用の場所であった。
しかし、残念ながら、同店は2019年末に撤退。地元住民と従業員が嘆くなかで、この場所は住民を支援するフードバンクの拠点になったのだ。
運営しているのは元従業員や支援団体のボランティアたちで、全国から送られてくる食糧が必要な人々へ配られているという。
また、支援が始まった初日には、地元レストランや支援者が集まってビーガンハンバーガーが1000食分無料提供されたとのこと。
今後も職業訓練所やソーシャルレストランが併設され、同地区の社会福祉としての役割を担っていくようだ。
Top image: © 2020 L'Après M