「百年保存できるマッチ」こそ、究極の火種
気がつけば、いつの間にか私の周りには「基本の防災グッズは持ってるよ」という友人が増えていました。
この10年間、みんないろんなことを考え、いろんな行動を起こした結果なんだと思います。
でも、備えることに終わりはないのかもしれません。知らなかったけど、「聞けば確かに」 と誰もが納得する防災グッズが、まだまだある。
42年以上に渡り、災害用長期保存食(備蓄食)のパイオニアと
今回は「百年保存できるマッチ」。
他人にコントロール権を
委ねない“火種”を持つ意義
もしものとき、真っ先に復旧されなければならないインフラも、復旧までに相当な時間を要することが考えられます。それに備えるために必要なのは、ライフラインから独立した”火種”を備えること。これは「自助防災(自分の身は自分で守る)」の観点からも、とても重要なことです。
昔から私たちの身近にあった「マッチ」は、じつは火種を安全に、いつでもどこへでも持ち運べ、しかも、何年(100年)でも保存することができる19世紀来のイノベーション。
この「スライド缶入り 安全マッチ」は、耐久性の高いスライド式アルミケース缶入りの安全マッチなのですが、マッチを擦る側薬を缶の裏フタに装着することにより、外部からの湿気対策を強化。
さらに、マッチを一缶ずつ透明ビニール袋に完封することで、防水防湿効果が高まり長期間の保管を実現したアイテムです。
マッチといえば、ひと昔前まではどの家庭にも一つはあったものですが、戦後の急激なライフスタイルの変化により、家庭には都市ガスが普及。日常生活からマッチを使うシーンは次第に失われてしまいました。
キッチンのガスコンロや、使い捨てガスライターは、普段はとても便利なものですが、災害時の使用を考えると、じつは、とても脆弱。 災害時には、地中のガス管が断裂し、ガスの供給が止まり、キッチンのガスコンロは使用できなくなってしまいます。 ガスライターも、ガス自体が不安定なため長期保管が難しく、もしガスが失われれば着火すらできません。
また、化学反応による高い着火性能を持ち、発火から付木までの工程を一つの動作で完了するマッチと違い、ガスコンロやガスライターの着火システムは、発火手段が火打石から電気や電池に変わっただけで、太古の昔と変わらず、火花をガスという“付木”に引火させる方法。この着火システムにも脆弱性が潜んでいます。
それに、考えてみれば、ガス会社というインフラを利用しなければならない現代の都市ガス・システムでは、 本来であれば各家庭に“備蓄されるべき火”のコントロール権を完全に他人任せにしてしまっているという状況。
自助防災の観点からも、各家庭に一つ、他人にコントロール権を委ねない“火種”を備えるべきなのかもしれません。
キャンドルやアロマなどを楽しむ人も多い、現代を生きる私たちにとって、「マッチを日頃から使う」というライフスタイルは、決して難しくはないように思います。
『スライド缶入り 安全マッチ』