米・フィラデルフィア「渡り鳥のための夜間消灯プログラム」
米ペンシルベニア州フィラデルフィア市が、夜中にビルのライトを消灯するプログラム「Lights Out Philly」を発表した。
このプログラム、その目的は節電のためかと思いきや、一番の目的は渡り鳥の保護のためだという。
フィラデルフィア市は、さまざまな渡り鳥の移動径路に位置していることがわかっており、春と秋の移動期間には、多くの鳥が同市を訪れる。
渡り鳥の多くは夜のうちに移動するそうなのだが、どうやら高層ビルの眩しい光などによって、鳥が混乱して移動経路から外れたり、最悪の場合、ビルにぶつかって死んでしまうといった事例が頻発しているらしい。
そこでフィラデルフィア市は、渡り鳥が北上する春シーズン(4月1日〜5月31日)と南に移動する秋のシーズン(8月15日〜11月15日)に同プログラムを実施し、渡り鳥の保護に努めるというのだ。
同プログラムは現在のところ任意参加制度だが、街の主要なビルの多くが参加しているとのこと。
主催者は、節電にもつながるこの計画に「街全体が参加するようになって欲しい」とコメントしている。
また、ニューヨーク市では鳥の保護に関して、こんな法律があったりもする。街作りには、自然や動物の観点からも考えることが求められているようだ。
Top image: © Tom Tietz/Shutterstock.com