茨城の秘境。この蔵を「未だかつてないサウナ」に改装中!

周囲には、山、川、畑——。昭和にタイムスリップしたかのような里山風景が広がる、茨城県高萩市の下君田地区。

水が豊かな秘境ともいうべきこの場所に、蔵を改装したサウナがひっそりと作られている。

その名も「コアミガメ」。未だかつてない“隠れ家”のようなサウナを目撃せよ!

©コアミガメ

下君田地区までは、東京駅から車で約2時間半。かつては70世帯が暮らす地域だったが、現在は47世帯と過疎化が進んでいるという。

©コアミガメ
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川のせせらぎ、鳥たちのさえずり、木々のざわめき……聞こえるのは自然の音ばかり。大北川の恵みにより、渓流釣りと蕎麦づくりが盛んなエリア。

……入りたい。これらの特徴だけで、もう入りたい。米所、酒所、蕎麦所、すなわちそこはサウナ所。水質の良さは保証されたようなもの。さらには静寂の外気浴が待っている。すでに「名サウナ」の匂いがぷんぷん漂う。

はやる気持ちを抑えて、じっくりと解説していこう。

©コアミガメ

コアミガメのテーマは「宿×サウナ×犬」。今年8月に「日帰りサウナ」と「ドッグラン」を、来年8月に「宿」をオープンするべく、現在奮闘の真っ只中。

犬?ドッグラン?

普通であれば、サウナと横並びで登場するはずのないワード。

プロジェクトを立ち上げた「ぶぅ」さんと「キョロ」さんはこう説明する。

「使われなくなった畑を活用した広大なドッグランを作ります。人々にサウナの楽しみがあるように、ペット目線でも楽しめる場所になれば嬉しい。自然を満喫してもらい、『楽しい場所!』と覚えてもらえるようなペットのための体験プランも計画していますよ」

©コアミガメ

じつはこのおふたり、空き家を活用して宿泊施設へと変えるため、地域おこし協力隊として高萩市に移住してきた経緯がある。

「宿泊者専用貸切エリアのほか、一般向け貸切エリア、気軽に使用できるまぜこぜエリアの3つのエリアを計画しています。いつでもだれでも高萩市の山間部に訪れる機会を増やしていきたい」

使われなくなった資源を有効活用し、魅力のある施設に再生することで、多くの人に訪れてもらいたい。そして、自分だけの感動を見つけて、日常に持ち帰ってほしい。そのなかには「ペットと体験を共有すること」だって含まれるはず。見慣れない「サウナ×ドッグラン」にはそんな思いがある。

ちなみに、飼い主がサウナを楽しんでいる間、ペットは専用のプレイルームで留守番ができるそうだ。

さて、お待ちかねの「サウナ情報」

©コアミガメ

ご覧の通り、サウナとなる蔵のすぐ裏に大北川が流れる抜群のロケーション。

サウナ室は、洞窟のような丸い空間で、壁は漆喰。まるでカメの体の中に入ったような感覚を呼び起こしたいという。

薪ストーブを使用し、自分のペースでセルフロウリュが可能。

©コアミガメ

サウナの外にはウッドデッキがあるので歩きやすい。目の前の大北川には、階段で安全にアクセスできる。周りからは見えない位置関係とのことなので、誰の目も気にせず思いきり楽しめそう!

以下、妄想用。

© @KOAMIGAME/Twitter

この水風呂に、

©コアミガメ

漂う。

©コアミガメ

水風呂のあとはウッドデッキで外気浴をするもよし(繰り返しになるが、人工の音は何もない)、もしくはサウナの上の階で“内気浴”をするもよし。

その空間には、もともと蔵にあった物を使ってレトロな演出がなされる予定。地元の川魚やお酒を飲み食いしながら長居するのも気持ち良さそうだ。

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さて、そんなコアミガメのサウナをプロデュースするのは、お馴染みの野田クラクションべべー(愛称:ベベ)さん。「The Sauna(長野県)」のサウナビルダー兼支配人であり、昨年の「サウナシュラン」で見事10位にランクインした「ume,sauna(奈良県)」、現在建設中の「THE GEEK(北海道)」も彼の手によるサウナだ。

ベベさんは、プロジェクトを立ち上げた「ぶぅ」さんと「キョロ」さんについてこう回想する。

「あるとき、The Saunaにやってきて、『私たちもサウナを作りたいんです!何が大事ですか?』って聞かれて。まあ、よくあることなので『とりあえず水ですかね』なんて答えたんですけど、しばらくして『いい場所を見つけました!ここにサウナを作ります!』って連絡がきたんです。

あ、あれは本気だったんだって(笑)。熱意がすごく伝わってきて、それなら何かお手伝いができればと思いました」

©コアミガメ

ふたりはいう。

「景観がよく、地域愛や団結力があり、パワフル。そしていつも私たちを手助けしてくれる暖かい地域。ここを訪れる多くの人が一目惚れするはずです。私たちはそんな地域と訪れた人をつなぐ案内人でありたい」

そういえば、「ume,sauna」もそうだった。

代表の梅守志歩さんはいった。

「宿泊目的で来る人。サウナ目的で来る人。何も目的なく来る人。いろいろな人たちが、ume,を知り、山添村を好きになる。サウナがあることで、今まで知らなかった町を知るきっかけになる。サウナがコミュニケーションツールになり、お客さんだけではなく山添村の人にとっても大切な場所になるよう、地域に根づくサウナを目指したい」

火入れに山添村の竹を活用したり、ロウリュに名産の大和茶を使用したり。サウナで気持ちがいいのはもちろん、その町を知れるというプラスアルファの価値を提供する。そんなサウナが、今後ますます増えていきそうな予感がする。

©コアミガメ

コアミガメのサウナ建設のプロジェクトは、本日19:00より「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを開始。資金は蔵の改装費用、薪ストーブの設置費用などに充てられるという。

リターンの目玉は「チョー早割!」。サウナ半日貸切を半額で利用できる特別チケットだが、100名限定なのでお早めに!

Top image: © コアミガメ