文字だらけのオーガニックな「マジックソープ」その理由を知ってますか?
ヒッピーが火付け役
時代を象徴するソープへ
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アメリカが本格的に軍事介入したことでベトナム戦争が激化した1960年代後半、「マジックソープ」の知名度が一気に、アメリカ全土へと浸透していきました。その火付け役になったのがヒッピーたち。
ヒッピーによる自由主義のもと、若者たちの間で平和運動が巻き起こると、「マジックソープ」のエコロジカルで自然由来の品質やバーサタイルな用途とともに、ラベルに掲げたドクターブロナーの「ALL-ONE」思想が共感を呼んだのです。
既成社会の慣例や制度に対するカウンターカルチャー、男女平等をはじめ差別の撤廃、何より人間性回復を求めた「ヒューマン・ビーイン」に代表されるヒッピーの思想は、まさしくエマニュエルが訴え続けてきたメッセージ。
孤高のムーブメント「ALL-ONE」ビジョンが、ようやく時代とシンクロした瞬間だったのかもしれませんね。
今、時代に求められる
「ALL-ONE」
2018年、創業70年を迎えたドクターブロナーですが、「ALL-ONE」が今なお新鮮に思えるのはなぜでしょう?
急速なテクノロジーの進化、環境問題、世界を襲う未曾有の感染症……。この数年だけをかいつまんでみても、社会環境や人々の価値観が大きく変わろうとしていることに気づきます。
製品の良し悪しは言うに及ばず、プロダクトの背景にあるフィロソフィに傾倒し、共感を重視するミレニアル世代以降の消費行動を鑑みれば、「天然由来成分100%のオーガニックソープ」という代名詞とともに、今の時代に生きる私たちにも通底する「平和」や「多様性」といったキーワードが共鳴するからにほかなりません。
ロングスタンダード商品の背景に、普遍的な人々の願いと人間性あり。文字でびっしり埋め尽くされた「マジックソープ」のラベルについてのお話でした。
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