ヨーグルトマニア厳選「全国ご当地ヨーグルト」5選
日本全国から厳選した「ご当地ヨーグルト」のご紹介。推薦者は、これまで1900種以上のヨーグルトを食してきた、自他ともに認める“ヨーグルトマニア”こと、向井智香さん。
大手メーカーの量産品とは一味も二味も違うフレッシュな乳質こそ、搾乳したてのミルクをその場でヨーグルトに加工できるご当地もの最大のバリュー。
流通の少ないレアものから、地元食材とのコラボヨーグルトまで。ミルクの味わいをダイレクトに感じることのできるご当地ヨーグルトが、今、熱い!
カップヨーグルト研究会。「全国ヨーグルトサミット」公式アンバサダー。毎日1kgのヨーグルトを食す筋金入りのヨーグルトマニア。日本中のヨーグルトを食べてはInstagramに記録する。メディア出演のほか、講演会、ワークショップなど精力的に活動。@yogurt_freak
01:
牛舎のない牧場の
ストレスフリーな飲むヨーグルト
グラスフェッドなので、脂質の味わいからして違うんです。コクも旨味もあるんですが、それがすうーっと消えて後味が残らない。
その儚くて洗練された味わいを存分に感じていただきたいので、おすすめのタイミングは一日の終わり、心穏やかに全神経を集中してどうぞ!
岩手県下閉伊郡「なかほら牧場」には牛舎がない。山地酪農と呼ばれる、24時間365日の自然放牧。そこで育てられたストレスフリーな牛のミルクを使って作るヨーグルトが「中洞牧場ドリンクヨーグルト プレーン」だ。
搾りたての生乳に乳酸菌を加えただけの、ドリンクタイプのヨーグルト。加糖しないプレーンな飲むヨーグルトは珍しい。
なかほら牧場
商品名:中洞牧場ドリンクヨーグルト プレーン(500ml)
価格:864円(税込)
購入はコチラから
02:
濃厚すぎるヨーグルトは
一度で二度おいしい
とにかく「濃厚」の一言に尽きます。ヨーグルトの瓶のなかでさらに層が別れていて、上に溜まった脂肪が最上級にFattyなので、パンに塗って岩塩とコショウを振って食べてみてください。はっ酵バターのようでおいしいですよ。下の層はヨーグルトとして楽しんでみて。一度で二度、おいしいヨーグルトです。
東京・八王子市の「磯沼ミルクファーム」に併設する小さなヨーグルト工場で、搾乳したてのミルクを新鮮なまま加工して作られる「天使のほほえみヨーグルト」を、一言で表すならば、“特濃”。
一般的に「濃いヨーグルト」の多くが牛乳(もしくは脱脂粉乳)にクリームや油脂類を添加し濃度を上げるのに対し、同ファームは生乳100%。脂肪球を砕いていない搾乳したままのミルクは脂肪と水分に分離する。その脂肪分だけをすくいとってヨーグルトに加工。乳脂肪率は、一般生乳の2倍以上となるおよそ8%。
ISONUMA MILK FARM
商品名:天使のほほえみヨーグルト
価格:1134円(税込)
購入はコチラから
03:
地域コラボで実現した
第3のヨーグルト
©︎hiraya_milk / Instagram
ご当地ヨーグルトならではの地域コラボ。特産品が手を組んだ、ローカル感もたまりません。ミルクのコクもあり、甘さもある。それが砂糖による甘さではなくお米による、ふくよかな甘さなんですよね。
よく振ってから飲んでください。固形物がペコペコ動いているところから、だんだん波打つように変わる。そこが飲みどころの合図です!
京都府丹後の小さな乳業メーカー「ヒラヤミルク」と、兵庫県丹波の「西山酒造場」によるコラボで生まれた「甘糀ヨーグルト」。
生乳に糀甘酒を合わせてはっ酵させるというアイデアが斬新。ミルクのコクもあり、甘さもある。糀甘酒の味わいが絶妙。口当たりはなめらかでクリーミーな舌触りなので、甘酒が苦手な人にもオススメだ。
ヒラヤミルク
商品名:甘糀ヨーグルト
価格:324円(税込)
購入はコチラから
04:
塩っぱい!ヨーグルトが秘める
「プラスワン」の可能性
©︎oyabu.milkoro / Instagram
甘いヨーグルトに慣れ親しんでいる人は、かなり衝撃を受けると思います。めちゃくちゃクリーミーで濃厚、だけどしょっぱいんです。塩味のクリームみたいな感じ。
数は少ないものの、塩系ヨーグルトは増えつつありますが、隠し味程度に塩を入れるくらいなもの。ところが、こちらはガチですから(笑)。塩系のなかでは抜群においしい!料理にプラスワンして使うヨーグルトなので、創作意欲を掻き立てられますね。ローストビーフに添えてもおいしいですよ。
熊本県合志市「オオヤブデイリーファーム」が作るヨーグルトは、新たな可能性を感じさせてくれる。
ミルクの旨味を引き出す乳酸菌に塩とレモンで仕上げた「ヨーグルトディップ プラスワン」は、そのままヨーグルトとして食すにはかなりしょっぱいが、パンにディップしたり、野菜、グリル料理に“プラスワンする”ことで、オリジナルのヨーグルトディップが完成する。
食べ方にセンスが反映される逸品だ。
OYABU DAIRY FARM
商品名:ヨーグルトディップ プラスワン
価格:972円(税込)
購入はコチラから
05:
概念を覆す“黒い”ヨーグルト
まず、「ヨーグルトが黒い」ということに驚かされます。溶岩のように真っ黒。竹炭はむちゃくちゃ細かく粉砕されヨーグルトに練り込まれているんですが、ちょっぴりざらつきを感じるのもこの商品の特徴。ヨーグルトの整腸作用に竹炭のミネラル成分がプラス。体内からキレイになりたい人にオススメです。
ヨーグルト自体はもっちりしているので、半分食べているような、飲んでいるような経験したことのない食感を楽しんでください。
秋田県湯沢市「栗駒フーズ」が作るヨーグルトは、間欠泉で有名な小安峡の地熱エネルギーを利用して生乳を低音殺菌したのち、はっ酵させている。そこに四国産の無農薬で育てられた孟宗竹からつくった竹炭パウダーを練り込んで完成させたのが、世にも珍しい「竹炭ヨーグルト」。
豊富な天然ミネラル成分とともに乳酸菌による整腸作用で、体内デトックスも期待できる。飲みやすく体にやさしいヨーグルトだ。
KURIKOMA FOODS
商品名:竹炭ヨーグルト
価格:248円(税込)
購入はコチラから
今秋開催!
日本最大級のヨーグルトイベント
さて、ここに紹介したご当地ヨーグルトは、ほんのごく一部。全国にはまだまだ個性ある一品で溢れています。そうしたヨーグルトとともに全国の乳業メーカーが一堂に会する、ヨーグルト界のビッグイベントが今秋、岩手県で開催予定。
今年で3回目を迎える「全国ヨーグルトサミット」では、ご当地ヨーグルトが購入できるヨーグルトマルシェ、ヨーグルト食堂、さらには酪農や乳業を学ぶワークショップや講演会など、食べて、学んで、楽しむイベントが目白押し! ヨーグルトがもっと好きになる2日間は以下に詳しく。
『第3回全国ヨーグルトサミット』
【会期】2021年9月18(土)、19日(日)
【会場】岩手産業文化センターApio
【住所】岩手県滝沢市砂込389-20
【公式ページ】https://iwate.yogurt-summit.jp/