【奴隷解放記念日】米国で6月19日が「新たな祝日」に制定!
先日17日、米大統領ジョー・バイデンは、同国における奴隷制度が廃止された6月19日を連邦祝日にする法案に署名を行った。
米国で新しい連邦の祝日が制定されるのは、じつに38年ぶりの出来事。
制定の背景には、2020年に起きたアフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイド氏の死と、それを受けて米国全土で大きな運動となった「BLM運動」の影響が大きいとみられている。
6月19日は、英語における「June Nineteenth(ジューンナインティーンス)」を省略した呼び名である「Juneteenth(ジューンティーンス)」として米国民に親しまれてきた。
“アメリカの第2の独立記念日”とも呼ばれているように、アフリカ系アメリカ人の祭日として最も重要な日であり、21世紀以降は、州ごとに6月19日を祭日に認める動きが活発化していた。
同法案の可決までは、サウスダコタ州以外のすべての州で、同日が祭日として扱われており、今回の連邦祝日制定につながった経緯があるようだ。
ジューンティーンスの祝い方については、各州にて伝統が異なるようだが、多くの州で黒人文化の伝統的な催しが行われるほか、BBQなどで家族の絆を深めることが一般的とのこと。
BLM運動の掲げてきた人種差別撤廃の啓蒙が、こうして1つ成果に結びついたことに、大きな敬意を表したい。
Top image: © Drew Angerer/Getty Images