成層圏からハムスター生還!「気球で宇宙」に向けた打ち上げ実験が成功
高度23kmの成層圏まで、気球で飛んで行ったハムスターが無事に生還した。
今月9日に沖縄県宮古島で行われたのは、自社開発の気密キャビンにハムスターを搭乗させて打ち上げる実験。
実施したのは、“NearSpaceからの宇宙旅行” を合言葉に、高高度ガス気球と旅行用気密キャビンを開発・製造をすすめる旅客技術開発会社「株式会社岩谷技研」だ。
気球は平均秒速6.3mで上昇し、約1時間後に最高到達高度23kmの成層圏まで到達。その後、宮古沖の海上に着水してから無事回収。
キャビン内は、酸素濃度、温度、内圧を地上とほぼ同じ状態に維持され、設置されたカメラには、夜行性の動物らしくすやすや眠るハムスターの姿が写っていたとのこと。生還後も健康状態は良好だそうだ。
2018年には熱帯魚のベタの打ち上げと無事の帰還を成功させていた同社。今回の実験でより人間に近い哺乳動物が宇宙空間で快適に過ごせることを実証し、次のステップとして年度内には、高度15~25kmまでの有人飛行実験を目指すという。
Top image: © 株式会社岩谷技研