食器や調理器具だけを写した「料理本」が伝えるメッセージとは？【KRAV】

スウェーデンのオーガニック食品ブランド「KRAV」が、1冊の料理本を出版した。

だが、そこにはカトラリーや空の皿、コップなどが写っているだけで、料理はどこにもない——。

この本が訴えているのは、食品業界における「ハチ」の大切さ。タイトルは『No bees. No food.』で、その名の通りハチがいなくなると人間の食生活が成り立たなくなることを伝えている。

じつは、私たちが普段口にする食物の多くは、ハチやほかの虫たちによる受粉の影響が大きい。つまり、ハチのいない世界では、多くの食物が姿を消してしまうことになる——。

サステナビリティが食品業界の課題として取り上げられるとともにオーガニックフードや代替肉などが注目される裏で、ハチの数は年々減少している。

サステナブルな食を目指すなら、人や環境へのやさしさだけではなく、生物多様性もケアしていく必要がある——。