Z世代を魅了する新世代の起業家——今瀧健登の考える起業精神

今瀧健登。1997年生まれ。「僕と私と株式会社」の創業者である彼は、Z世代へのマーケティングを専門としており、ビジネス界で今大きな注目を集めている時代の寵児だ。

大学在学時から事業を始め、後に大手会社の正社員となった後も副業で事業を進めてきた同氏。彼を動かし続けるその原動力の秘訣と、自身の誕生日に創立した「僕と私と株式会社」が最も大事にする企業の在り方について、多忙な中、短い移動時間でインタビューに応えてくれた。

今瀧健登

僕と私と株式会社 代表取締役 / 一般社団法人Z世代代表 / Z世代の企画屋
1997年生まれ。Z世代へのマーケティング・企画UXを専門とし、ネイルサロン『KANGOL NAIL』、食べられるお茶『咲茶』などを企画するヒットメーカー。Z世代代表として多数のメディアに出演し、"サウナ採用"などのユニークな働き方を提案するZ世代経営者。

教育者から起業家へ。

 

——どんな幼少期を過ごされていましたか?

 

幼少期は大阪で過ごして、サッカー部に所属していました。学生時代は皆勤賞を取ったり生徒会をしたりと、真面目に過ごしていましたね。

 

——起業したいという思いはいつ頃から?

 

就活で内定をいただいた次の日からです。

大学では教育学人間科学部に在学して、教育者を目指してました。そこからビジネス業界へとキャリアの方向性を大きく変えたので、当時は右も左もわからない状態だったんです。

そこで、自分で起業すれば経営から人事、営業、法律など、社会に出てから役立つことを幅広く学べるのではないかと思い、就職までの期間限定で起業しました。

 

——会社名もそうですが、プロダクトのネーミングセンスがとても好きです。ご自身で名付けられているのでしょうか。

 

ありがとうございます(笑)会社の名前は自分で名付けました。酔っているときに良いアイデアが浮かぶことが多かったりして。

この会社は自分への誕生日プレゼントとして設立したので、「僕と私と株式会社」と名付けました。

英語で書くとBoku to Watashi and.inc( 僕から私へ、そして株式会社)という意味になります。

 

会社のターゲットは自分自身。

 

——今まで幾つの事業を作られたんでしょうか?

 

幾つでしょうかね……。小さなプロジェクトも含めると100は超えていますね。

 

——失敗したことも多いですかね?

 

失敗のまま終わったと言うことは1度も無いです。何かを失敗することも学びだと思っているので。失敗したこと全て、成長の過程もポジティブなことだと思っています。

 

——どうやって、Z世代を分析しているのですか?リアルを見ているのか、インターネット上をリサーチしているのか。

 

よく言われるんですが、この会社のターゲットは僕自身なんですよね。

自分や自分の友達が好きかどうかが、プロダクトや施策を打ち出すうえでの判断軸となっています。なので、Z世代を分析するということはあまりしないですね。

特に、「Z世代」と大きく括ってしまうことは危ういと感じています。今は流行の移り変わりがとても早く、好きなものや嫌いなものも人によってもバラバラなので。

逆に言えば、流行りものがあったとしても、自分が好きでないものは会社でも取り上げないようにしています。

 

——社員はZ世代の方が7割と伺ってます。どうすれば彼らの生産性を上げられると考えてますか?

 

社内のなかで仕組み・ルールを多く設けています。

業務はジョブ型で仕事を進めているため、メンバーそれぞれに専門性が求められる一方で、フルリモート・フルフレックス制度によって、時間や場所に捉われずにクリエイティビティを発揮できる環境が整っています。

また、プロジェクトごとのミーティングも週に30分と決めています。そのぶん、アジェンダの事前共有やミーティングゴールの設定、ネクストアクションの確認などの仕組み化を徹底しています。

他に、僕たちの会社は福利厚生が充実しているのも大きな特徴です。

ビジネス書が買い放題だったり、整体無料だったり、オフィスが無い代わりにカフェがあったりして。そこでは、メンバーであれば無料で利用できるようになってます。

 

——それは素直に羨ましいです。なぜそこまで充実しているのでしょう?

 

自分自身があったら良いなと思うものを整えてますね。それが社員のモチベーションにも繋がっているのではないでしょうか。

 

新しい働き方で、ビジネスを創る。

 

——現在今瀧さんは、多拠点生活をされているとも伺いました。

 

僕、家が無いんですよ(笑)。

365日常に旅をしている状態です。直近3ヶ月間でも、東京や大阪、パリ、フィリピンなどを転々としています。メンバーが国内外にいるので、彼らに実際に会いに行って話すことも目的の1つです。

 

——「僕と私と」は、企業のブランディングやイメージなどが、とても素敵だなと思いました。こだわっていることはありますか?

 

前述したように、この会社のターゲットは僕自身なので、自分が好きなものを作っているだけです。その点ではブランディングなど、一貫しているかもしれません。

 

——ヒットコンテンツを量産する秘訣は?

 

需要を的確に捉えることですね。いつも「どうしたら隣の人を幸せにできるか」を考えています。サービスや商品は、まず第一に作り手が気に入っていないと売れない。

「誰をどう幸せにしたいのか」を明確にして、関わってる人たちが幸せになれるようなものを意識してコンテンツを設計していますね。

 

——ズバリ、今後の企業の目標は?

 

夢は社員全員を社長にすることですね。

実は先月だけで、既に3名が社員から社長になっています。みんなが社長になり、ビジネスパートナーとして協力できる関係を作りたいなと思っています。

 

©僕と私と株式会社

僕と私と株式会社

 

僕と私と株式会社は、Z世代を代表する企画・マーケティング会社です。食べられるお茶"咲茶”や、メンズも通えるネイルサロン"KANGOL NAIL”、見ると恋がしたくなるマッチングアプリ「タップル」の公式TikTok"幼馴染との共同生活【おさ活】”など、Z世代ならではの多くの企画を咲かせています。

 

メンバーの7割がZ世代であることを活かし、今を生きるリアルな若者の視点を取り入れたPR設計からブランドプロデュース、SNS運用までをワンストップで担当いたします。また、リモート制度やサウナ採用、地方へのワーケーションなどを取り入れた新しい働き方も実践中。「メンバー全員の社長化」を目指し、社内からも多くの企業が生まれています。

 

■ 会社概要
代表取締役:今瀧 健登
所在地:東京都渋谷区円山町5-5 Navi渋谷V 3階
事業内容:Z世代に関する企画・マーケティング事業、ブランド事業
HP:https://boku-to-watashi-and.com

 

■ 店舗概要
店舗名:シーシャカフェ&バー「suuka(吸香)」
所在地:東京都渋谷区神宮前4-27-2 Section L Pop-up 3F
地図:https://goo.gl/maps/UWczdAnjTY2BcRdG9

 

■ 問い合わせ窓口
【メディアの方向け実績資料】
https://note.com/flower_boy/n/n2c49a8764c76

これからの世界を創りあげていくであろう

新時代の『イノベーターズの頭の中』を覗いてみよう。

Top image: © 僕と私と株式会社
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