ある意味、合法的アンチエイジング。全国民が「若返る」韓国
2023年6月、ついに全韓国人が若返った!
昨年12月、韓国で伝統的な年の数え方を廃止することが決定されたため。
人は生まれた時に1歳とカウントし、毎年1月1日になると国民全員が同時に1歳年をとるという数え方が、韓国の伝統的なシステムだった。
同時に、韓国は1960年代初頭から、生まれた日を0歳とし、誕生日ごとに1歳加算する国際的な規範を、医療や法的文章に用いてきた歴史がある。しかし、多くの韓国国民は、それ以外のことについては伝統的な方法を使い続けていたという。
この伝統的な「数え年」と、国際的な「満年齢」をめぐって、これまでに様々なトラブルが報告されている。例えば、ワクチン接種の年齢基準を満年齢で数えるかどうかなど、新型コロナウイルス感染の最中にも混乱が生じたようだ。
2022年9月に実施された韓国政府の調査によると、韓国国民の86%が、新しい法律が施行された場合、日常生活で国際年齢を使用すると答えたという。
「年齢の計算方法をめぐって生じていた法的紛争や苦情、社会的混乱が大幅に減少することを期待している」と、李完九政府法制部長官はブリーフィングで語った。
『Reuters』が報じたところによれば、ソウルに住む27歳の会社員は「(韓国の伝統的な年齢制度では)来年30歳になろうとしていたが、今はもう少し時間が稼げるし、とても気に入っている」と語り、「若くなったような気がして最高です」と喜んでいたんだとか。
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