Z世代は、レストランでの注文に怖さを感じる「メニュー不安」を抱えていた
注文するのが怖い……。
飲食店でみなさんはこう感じることはある?じつは今、Z世代を中心に「メニュー不安(Menu Anxiety)」を抱く人がいるらしい。
オーダーに恐怖する
「メニュー不安」とは?
レストランでの注文が「怖い」と感じるという、このメニュー不安。「Business Insider」が報じたところによると、イギリスの2000人を対象に実施した調査においてZ世代の86%がメニューを見て不安を感じたことがあるそうだ。
メニュー不安を覚える理由。一例はこんな感じ。
「メニューの中に食べたいものがなかったらどうしよう」
「もし想像と違った料理が出てきたら……?」
「値段が高いかもしれない」
こうしたことが、Z世代にとっては心配ごととなるらしい。加えて、メニューの選択肢が豊富すぎることも要因の1つだという。
そのような背景から、Z世代とミレニアル世代の38%は、事前にメニューが分からなければレストランには行かないとまで。また、Z世代の約3分の1は、レストランでのオーダーをほかの人に任せる傾向にあるとも。
今回の調査はイギリスの人を対象としているが、実質賃金の減少が続き、レストランや料理の情報を手軽に調べられる環境が整っている昨今では、日本でも事前にメニューをチェックせずにレストランに行くのは確かにハードルが高いはず。「メニュー不安」は、日本のZ世代にも当てはまるのかもしれない。
レストランや料理を選ぶ基準
Z世代は、味よりも「映え」
SNSネイティブのZ世代のおよそ40%は、レストランを決める際にGoogle検索やGoogleマップよりもInstagramやTikTokを活用していることも明らかに。また、25歳から34歳の約3分の1は、SNS映えするかどうかを基準にメニューを決めるという。
そのため、彼らはインフルエンサーが紹介しているレストランを選ぶ可能性がかなり高いらしい。この傾向がアルファ世代以降も続くと、外食は味覚よりも“視覚重視”で楽しむものになるかもしれない。
SNS映えする料理を求めてレストランに行くなら、どれだけ味がよくても映えなければ後悔するはず。Z世代が「メニュー不安」を抱える理由は1つではないが、少なからずSNSによる影響は大きそうだ。
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