完全決別!北米Amazon「プラスチック梱包」廃止へ
「Amazon」は、北米での配送梱包材のプラスチック製エアピローを、95%紙製のものに置き換えており、年末までに全面撤廃する計画を発表した。既に、今年のAmazonプライムデーでは、プラスチック梱包は使用されていない。
この変更で、年間約150億個のプラスチックエアピローを削減する見込みだ。
Amazonが目指す「持続可能な社会」
昨年の売上高80兆円を超える世界的企業は、"本気"で持続可能な社会を目指し、多岐にわたる取り組みを行っているようだ。Amazonの取り組みは、おもに3つの性質に分けて考えることが出来る。その性質とは……環境性、社会性、そして経済性だ。
環境性
2040年までにカーボンニュートラルを達成する「クライメイト・プレッジ」を掲げ、再生可能エネルギーの利用拡大や電動配送車の導入、持続可能なパッケージングを推進している。
さらに、再生可能エネルギー利用率を2025年までに100%にする目標を持ち、太陽光発電所や風力発電所の建設も進めているようだ。今年7月には、日本で初めてとなる陸上風力発電所と、国内19件目となる新たな太陽光発電所への投資を発表している。
社会性
また、多様性、公平性、包括性の促進にも力を入れるAmazon。インクルージョン・ポリシー(包括的方針)の策定や、従業員向けのトレーニングプログラムを実施している。
ちなみに、現在Amazonは世界第2位、約160万人の従業員を雇用している。多様なバックグラウンドを持つ人々に成長の機会を与え、教育支援やインフラ整備、緊急支援活動にも積極的な取り組みがなされている。
経済性
さらにAmazonは、持続可能な輸送手段の確立を目指し効率的なルート計画や、持続可能な燃料の使用を進め、輸送コスト削減を実現させている。
また、世界中のAmazonフルフィルメントセンター(物流拠点)や、さらなる効率化のための開発者雇用、さらには周辺企業への多くの雇用機会を創出してきた。
持続可能な社会とは、環境への負荷を最小限に抑えつつ、経済成長と社会的な福祉を両立させることを目指す社会であることは言わずもがな。
モノで溢れかえる現代を生きる私たちには、未来に向けた持続可能性を考えることは必要不可欠だと言えるだろう。