スマホ画面を見続ける習慣から逃れるための「アナログバッグ」トレンド

デジタルデバイスに囲まれて育った世代が、あえて画面から距離を置く選択を始めた。SNSを際限なく閲覧し続ける行為への反動として、物理的な道具を詰め込んだ鞄が注目を集めている。

これはZ世代の間で広まる新しい余暇の過ごし方であり、精神的な充足を求める試みだと分析されている模様だ。

画面から注意を逸らすための『アナログバッグ』という新しい概念

『アナログバッグ』とは、スマートフォンを触らずに過ごすための道具を詰め込んだキャンバストートバッグを指すらしい。

TikTokのインフルエンサーである Sierra Campbell 氏が動画で紹介したことをきっかけに、この潮流は急速に波及したとのことだ。

彼女は死ぬ間際にスマホを眺めていた時間を後悔したくないと語り、自らの関心を画面の外へ向けるための工夫を公開した。

鞄の中身は特定のルールに縛られず、個人の好みに合わせた道具で構成されるという。この運動は、過剰な情報接触から身を守るための実用的な手段として受け入れられているらしい。

読書や編み物を通じて取り戻す自分だけの時間

鞄の中に忍ばせるアイテムは、厚い書籍や日記帳、さらには編み物の道具やパズルなど多岐にわたる模様だ。

これらは受動的に画面をスクロールする時間とは対照的に、能動的な創造性や思考を促す役割を果たすとされる。

かつては古い趣味と見なされていた陶芸やスケッチが、デジタル疲れを感じる層にとっては新鮮な体験として映っている様子が見受けられる。

参加者の中には、月ごとに中身を入れ替えて多様な趣味を楽しむ工夫を凝らす者も存在する模様だ。SNS上では鞄をパッキングする様子を収めた動画が次々と投稿されており、脱デジタルへの意欲が可視化されている。

生活のあらゆる場面でアプリの使用を強いられる現代において、若者は仮想空間に完結しない生活を切望しているのかもしれない。

Top image: © iStock.com / Elena Rui
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。