「キャメルミルク」への注目が拡大中。“次のスーパーフード”として需要拡大の兆し

ラクダのミルクが、近年「スーパーフード」の一つとして注目されつつある。

キャメルミルクは東アフリカやアラブ地域では何千年も前から日常的に飲まれてきた飲料で、地域によっては食文化の中心的な存在でもある。

こうした伝統的な食品が、近年は欧米の健康志向の消費者の間でも関心を集め始めたようだ。ウェルネス志向の食生活や代替食品への関心が高まるなかで、キャメルミルクは新しい選択肢として紹介される機会が増えてきたという。

また欧米では、ソマリアや中東出身の移民コミュニティも存在しており、こうした人々にとってキャメルミルクは馴染みのある飲み物でもある。文化的な需要と健康志向のトレンドが重なり、徐々に市場が広がりつつあるとみられている。

牛乳と異なる成分がスーパーフードとして注目

近年、キャメルミルクは健康志向の高まりの中で欧米でも注目され始めている。

牛乳とはタンパク質の構成が異なり、牛乳アレルギーの原因になりやすい成分の一つであるβラクトグロブリンを含まない点が特徴。

また、人の母乳に比較的近い性質を持つとされることから、体への負担が少ない食品として語られることも多い。冷凍や解凍をしても品質が保たれやすい性質もあり、海外輸送にも適している可能性がある。

こうした特徴から、健康食品やウェルネス志向の食生活に関心を持つ消費者の間で「スーパーフード」として紹介される場面も増えてきたようだ。

新しい市場を模索する生産者も

こうした関心の高まりを受け、オーストラリアでキャメルミルクの生産を行っている農家がアメリカ市場への輸出を進めるなど、生産や販売の拡大に取り組む動きも広がり始めている。

ただし、産業には環境や野生ラクダ管理などの課題も指摘されており、市場が拡大していけば制度の整備なども必要になりそうだ。

食文化や移民コミュニティとの結びつきも強い食材でもあるだけに、今後の動向が期待される。

Top image: © iStock.com / Gary_Schmid
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