Z世代・α世代は「ヒーロー疲れ」。求められるのは共感できる父性像
長年、ハリウッドは「強く、寡黙で、感情を見せないヒーロー像」を中心に作品を展開してきた。
しかし、UCLAの調査「Teens & Screens(2025)」によると、Z世代およびα世代(10〜24歳)は、こうした従来の男性像よりも、感情的にオープンで共感力のあるキャラクターを強く支持していることが明らかになった。
回答者の約60%が、スーパーヒーロー型の人物よりも、周囲を支え、感情を表現できる男性キャラクターを好むと回答。
いわゆる“ヒーロー疲れ”の背景には、単なるジャンルの飽和ではなく、価値観そのものの変化があると考えられる。
求められるのは「支える大人」としての男性
若年層が求めているのは、圧倒的な力を持つヒーローではなく、現実に近いロールモデルとしての大人の男性像だ。
具体的には、
- 子育てを楽しむ父親
- 他者に寄り添うリーダー
- 必要に応じて助けを求められる人物
といった特徴が挙げられている。
代表例として調査で言及されたのが、ドラマ『The Pitt』のキャラクター、Dr. Michael “Robby” Robinavitch。
彼は完璧ではないが、周囲を支え、共感を持って行動する人物として支持を集めている。
“男性像”のアップデートが求められる段階
今回の結果は、メディアにおける男性像の転換点を示している。
これまで主流だった「感情を抑えた強さ」ではなく、
**「弱さを含めて表現できる強さ」**が評価され始めている。
背景には、SNSや現実社会において極端な価値観や感情抑圧的な言説への違和感もあるとみられる。
Z世代・α世代は、理想像として
- 共感
-対話
-精神的な成熟
を重視しており、今後の映画やドラマにおいても、こうした人物像が主流になっていく可能性が高い。
ヒーローが世界を救う時代から、人が人を支える物語へ——コンテンツの軸は確実に変わり始めている。
Reference: vice
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