深刻な医師不足が進む沖縄。今、最も必要なのは「医療用飛行機」
沖縄の人口の1割は、何が起きても救助されない
沖縄の人口の約1割は、たとえ重体で命の危険に晒されていたとしても救助されない。医師がいないため、助けに行くことが出来ないのだ。これはドラマの話でもなければ、海外で起きていることでもない。今この瞬間、日本で起きている、れっきとした現実だ。
救える命を見過ごすわけにはいかない。民間救急ヘリを独自に運用
救命救急では、処置までの時間が明暗を分ける。しかし、沖縄では、本島の北部地域でさえ病院から車で2時間かかってしまう。そのため、搬送中に亡くなってしまう患者も多かった。
そこで立ち上がったのは、北部地区医師会病院で副医院長を務める小濱正博医師。ひとりの患者を助けられなかった経験から「自分にできる全てのことはやりたい」という思いを胸に、救急ヘリチームMESHを設立。救急ヘリがあれば、沖縄本土のどの場所にでも15分以内で駆けつける。
救急ヘリの運用の本場オーストラリアで学び、全国から選りすぐりの医師を集めた。こうしてスタートしたMESHの活動は、これまで多くの命を救ってきた。運用資金の不足により一時運用が中断されることもあったが、有志の援助により復活、現在は再び活躍している。
「命を守る翼」を求めて・・・
しかし、その活動にも限界が・・・。現在は沖縄県とMESHによって2機の救急ヘリが運用されているが、安全に飛べるのは50kmが限界。しかし、離島までの距離は400km。ヘリコプターが届かない場所では、未だ医師が辿り着けないが故に、命を落としている人がいるのだ。
しかし、小濱医師は諦めていない。離島までの距離をカバーすることができるたったひとつの選択肢。それは、飛行機だ。ビーチクラフト社の6人乗りの飛行機は、全速力でも1200km以上の航続距離を誇る。この飛行機を導入できれば、離島まで含めた沖縄本島から県内全域の島々へ迅速に駆けつける。これはまさに、命を守る翼なのだ。
現在小濱医師は、この飛行機を購入するための支援を、READYFORで募っている。ステッカーや小濱医師の執筆した書籍がもらえるだけでなく、この飛行機に名前やスポンサーロゴをプリントできる。
今も離島に住む14万人を救う、命を守る翼と共に、大空を駆けよう。