日本の醸造ビールは◯◯生まれ!今でも当時の味が味わえる秘密って?

アツいに夏に飲みたくなるキンキンに冷えたビール。そんなビールの発祥は、なんと紀元前4000年前のメソポタミア文明時代まで遡るんです。当時のビールは、乾燥した麦の粉を焼き上げてつくったパンを砕き、水を加えて発酵させただけのシンプルな製法だったそうです。

世界でははるか昔から造られていたビールですが、日本で初めてビールが醸造されたのはいつ頃だったのか知っていますか?

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日本の醸造ビールは
『幕末』生まれ

時は幕末時代の1853年。蘭学者の川本幸民が、ペリー来航の折に英語の通訳として黒船に乗り込み、その際に初めてビールを飲んだことが始まりでした。
その味に魅せられた幸民は、自宅の庭にかまどを造り、さっそく試醸したそうです。これが日本で初めて醸造されたビールといわれているんですね。

実は長らく、日本で初めてビールが醸造された場所はわかっていませんでしたが、ある古地図が見つかったことから約160年越しに謎が解けました。記されていた場所は日本橋茅場で、幸民の自宅があったところ。これが幸民が初めてビールを醸造したといわれる所以です。

なんと当時のビール醸造方法が
残されていた!

幕末ビール

幕末時代につくられた日本ではじめてのビール。・・・飲んでみたくなりませんか?

川本幸民が訳したドイツの化学書「化学新書」に、なんと当時の製法が記されていました。それを元に、兵庫県にある小西酒造が原材料や仕込み道具を研究し、当時の味を再現。
こうして生まれ変わったのが「幸民麦酒」という商品です。おかげで、今でも気軽に幕末当時の味を楽しめることができるようになりました。

ひょっとしたらあの幕末志士たちも盃をかたむけていたのかも・・・かの時代に思いを馳せながら、この夏、幕末のビールを楽しんでみてはいかがでしょうか?

コンテンツ提供元:エイ出版社

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