NASAが追跡!海に浮かぶゴミが集まる場所とは?
NASAのScientific Visualization Studioが、海に浮かぶゴミの量やその流れを追い、科学的に可視化した動画を紹介しています。これは、定期的に調査用のブイを海へと放ち、海洋ゴミがどう流れていくのかを35年間にわたり検証・調査したもの。
動画上の白い点の動きがゴミを表しており、世界のどの海域にゴミが集中しているのかを見ることができます。
ゴミベルトと呼ばれる
5つの海域
継続的に放流されたブイの中には、海を流れているうちに壊れて沈んでしまうものもあります。しかし、その流通経路のパターンを分析すると、どこにゴミが集まっていくのかがはっきりと見えるといいます。
流通経路を可視化した画像
世界全体に散らばる白い点は、どこへ流れ、どこで消失していくのか。エリアを大きく分けたものが上記の図です。ゴミベルトと呼ばれる5つのエリアが浮き彫りになりました。
海洋生物はもちろん
人間への影響も
この画像の小さな粒がそれぞれペットボトルや、ビニール袋、その他様々な海洋ゴミの存在を表しています。さらに、消えていくブイが意味するゴミの行方も注目するべき点の一つ。
プラスチックゴミは、海流の波や紫外線などの影響により、マイクロプラスチックと呼ばれる破片や粒子へ変化することが問題視されています。
海洋生物はもちろんのことですが、食物連鎖などを経由して人間にもその影響が及ぶことは十分に考えられます。
Licensed material used with permission by NASA