死んだおじいちゃんの倉庫を開けたら、「20億円分のクラシックカー」が出てきた
納屋や蔵の奥に思わぬ家宝が眠っていた…。なんて、夢みたいな現実の話をご紹介。親子三代が引き継ぐことになった、廃車寸前のオンボロ車。おじいちゃんの道楽と思いきや、トンデモない資産価値を生むことに!
トタン屋根の下は
20億円を超える
お宝の山だった!
起業家Roger Ballion 氏の孫は、フランス西部にある手付かずに放ったらかしにされていた家族所有の農場から、スクラップ寸前の60台のクラシックカーを発見。これを専門家に鑑定を依頼したところ、驚きの査定額が。12,000,000ポンド、日本円にしておよそ20億円以上の価値があることが判明しました。
画像からもお分かりの通り、錆だらけの車たち。ところが、月並みなヴィンテージカーではなかったのです。
アラン・ドロンが
撮影に使ったフェラーリ
例えばこちらの2台。左のフェラーリは、1964年製作の映画『危険がいっぱい』で主演のアラン・ドロンとジェーン・フォンダを乗せ、実際に映画で使用されたもの。それが、うず高く積まれた古新聞の山から見つかりました。右のマセラッティA6G200は、世界に3台しかないうちのひとつ。
さらには、コレクションのひとつ「TALBOT-LAGO(タルボ・ラーゴ)」を所有していた元オーナーは、エジプトの国王ファルーク1世だったり。価値がぐんと跳ね上がるプレミア中のプレミアが混じっていたのです。
50年間取り残された
おじいちゃんの夢
Ballion 氏は生前、趣味のヴィンテージカー・コレクションを一般公開するべく、1950年代より約20年かけてこれらの自動車を収集。美術館建設を夢見ていました。ところが、事業に失敗。やむなく50台を手放したそうです。
夢を断たれて以来、残った自動車たちは、農場の納屋の中にひっそりと眠ったままに。10年前に Ballion 氏は他界、コレクションを引き継ぐ形となった息子のJackさんも、2013年に亡くなりました。
そうして、孫の手に渡ることとなったヴィンテージカー。おじいさんの残した車たちの鑑定を頼んだことが、まさに青天の霹靂。それが、Roger家のトンデモない財産だった訳ですから。
“眠れる森の美女”を
目覚めさせた?
連絡を受けて鑑定をした人物の一人、パリで開催される「ヴィンテージカー・オークション」の支配人Matthieu Lamoure氏は、オークション開催前のリリースで、トタン屋根のガレージの中で宝物のようなヴィンテージカーを目にした時の衝撃をこう書き残しています。
「50年もの間、これほど保存状態よく、ヴィンテージカーが一堂に会すことは、おそらく後にも先にもないでしょう。ハワード・カーターが、ツタンカーメンを発見した時くらいの興奮ですよ」
それほどのお宝が古新聞や蔦に絡まれていたのだから、目利きのできる人からすれば、さぞかし驚いたことでしょう。「まさに眠れる森の美女を目覚めさせた気持ち」とは鑑定に立ち会った、クラシックカー専門家Pierre Novikoff氏の言葉。
「Daily Mail Online」が伝える記事からも彼らの興奮の様子が手に取るように伝わってきます。
Reference:Artcurial Motorcars , Daily Mail Online
Licensed material used with permission by Remy Dargegen
※この記事は、クレジットに記載している通り「Artcurial Motorcars」「Daily Mail Online」の情報を元に作成したもので、2015年9月13日に公開しました。しかし、内容についての誤りがあったため、2015年9月16日に訂正をしております。
その内容をお詫びとともに追記させていただきます。
公開時タイトル
死んだおじいちゃんの倉庫を開けたら、「200億円分のクラシックカー」が出てきた
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修正後タイトル
死んだおじいちゃんの倉庫を開けたら、「20億円分のクラシックカー」が出てきた
公開時本文内
120,000,000ポンド
↓
12,000,000ポンド
200億円
↓
修正後本文内
20億円
ご迷惑をおかけした読者の皆様ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。
2015年9月16日
TABI LABO 編集部