【検証】プリンターの「インク残量1%」は本当?衝撃の結果が・・・
年賀状印刷をそろそろ考える…には、まだ鬼が笑うほどに気の早い話ですが、鬼でなくともちょっと笑えないような話。プリンターが自動告知するインク残量、それがちょっとした問題になっています。いま、アメリカで波紋を呼んでいる動画のご紹介。
残量1%表示なのに・・・
こんなに残ってた!?
まず、最初にお断りをしておくと、動画内でやり玉にあがっているくだんのプリンターは、家庭用のものではなく、業務用のプリンター。つまり、年賀状やたまのプリントアウトだけといった日常使いではなく、印刷会社などで使用されるプロ仕様の業務用モデルです。
今回、この動画でインクの残量に疑問を呈している、印刷サービス会社「Bellevue Fine Art Reproduction」オーナーのScott Moore氏。日頃から印刷作業で4台使用しているプリンター「EPSON Stylus Pro 9900」の、インクの減りが異常に速いことに疑問を抱いていたそう。
出てきた量は
約15〜20%分のインク
「残り1%」のサインがでたカートリッジを、強引に開封して中からインクパックを取り出すMoore氏。中身をビーカーに出してみると、ご覧の通りインクがたっぷり。
700mlのカートリッジからは、およそ120ml〜150ml、350mlのカートリッジからはおよそ60〜80mlのインクが出てきました。おおよそ15〜20%近くのインクが、実際にはまだ残っていた計算になります。
この結果を、Epsonに直接問い合わせたMoore氏。しかし、満足いく回答はほとんど得られず、「間違った使い方をされているのでは?」といったような返事が返ってきたそうです。
氏は、意を決して動画公開に踏み切ることでEpsonに対し、「インク測定のシステム改善を真剣に考えて欲しい」と訴えています。
「でなければ、毎月何百ドル分ものインクを無駄に捨てることになるんだから、深刻ですよ」
そもそも、正確なもの?
プリンターのメンテナンスに
「インクが必要」との意見も
決して安くはないインク代。ヘビーユーザーからすれば、確かに深刻な問題。動画に寄せれられたコメントのなかには「サインが出たってまだ使える」「そもそも正確じゃない」など、ユーザーの使用状況によって変わるという内容もちらほら。
カメラ製品のレビューサイト「PetaPixel」には、こんな見解も。「プリンター内のプリントヘッドを保護するためにメンテナンスやクリーニングが自動で行われている。その際にインクが使われるが、インクが不足しているとサインが出て、カートリッジ交換を警告することもある」。
残り少なくなってきていることをプリンター側が喚起し、交換時(インク100%)のパフォーマンスが下がることを警告している。といった解釈もできなくはありません。
「残り1%」のサインが出たとき、あなたなら、どう思うでしょう?
Reference:PetaPixel
Licensed material used with permission by Bellevue Fine Art Repro