「虚言癖」を引き起こす原因と「嘘をつく人」の特徴
人は誰でも多かれ少なかれ、嘘をつくものです。そして、嘘をついた方が人間関係がうまくいったり、嘘をつかざるを得ない場面もあるでしょう。とは言っても、あまりにも嘘ばかり言う人は、次第に周りからの信頼を失っていきます。
嘘がいきすぎてしまう、虚言癖の原因と特徴についてまとめました。
そもそも虚言癖ってどういう癖?
虚言癖とは、どうしても嘘をついてしまう性質を意味しています。通常、嘘をつく場合には、何か大きな理由があったり、嘘をついたらどうなるかまで考えて嘘をつくことが多いです。
たいていは必要に駆られて仕方なく嘘をつくものですが、虚言癖の場合は違います。嘘をつくことが癖になってしまっているのです。なお、虚言癖は俗語であり、病的な疾患を意味する言葉ではありません。
しかしながら、虚言癖が行き過ぎるとだんだんと病的になってくる傾向があります。
やっかいな虚言癖を引き起こしてしまう原因
虚言癖をつく人の多くは、自分を現実よりも大きく見せたいと考えています。その心理の原因としては以下のようなことが考えられるでしょう。
01.プライドが高く、虚栄心を満たしたい
プライドが高いため、できない自分をなかなか受け入れることができません。自分より周りの方が幸せそうに見えたり、周囲の人からバカにされたりすることを極端に嫌います。そのため、嘘をついてでも虚栄心を満たそうとするのです。
02. 劣等感が強く、自信がない
プライドが高いことと矛盾するように思えるかもしれませんが、根本的なところでは劣等感が強い人の方が虚言癖になりやすいです。自分に自信がないため、よりよい自分を想像して嘘をついてしまいます。過去に何か大きなトラウマがある人も多いです。
03. 努力ができない
普通であれば、できない自分を努力で克服していくものですが、虚言癖の人はこれができません。人からは認められたいけれど、努力や苦労は嫌いなので、手っ取り早く嘘をついてしまうのです。
04. 隠したいことがある
隠したいことや大きな秘密を抱えている人も、嘘をつきやすいです。はじめは、その秘密を守るために嘘をついていたはずが、嘘に嘘を重ねていくうちに虚言癖の傾向がでてきます。このタイプは、嘘に自覚的である場合もあります。
05. 周りに構ってほしい
虚言癖の人は、「周りに認めてほしい」という気持ちを人よりも強く持っています。目立ちたい、羨ましがられたい考えている、かまってちゃんであるとも言えるでしょう。孤独を感じていたり、寂しさを埋めるために嘘をつく人も多く、幼少期の親子関係などに起因しているケースもあります。"
虚言癖を見抜け!嘘をつく人の特徴
01. 嘘をついているという自覚がうすく、悪気がない
虚言癖の人は、本当にどうでもいいような些細な嘘をつきます。話題の映画を見たことがないのに見たと言ったり、相手が言っていないのに「○○さんはこう言っていた」と吹聴したり......本人には嘘をついているという自覚がうすいことが多く、悪気がないことがほとんどです。少しでも自分に都合がよいと思えば、嘘に嘘を重ね、最終的に嘘と現実の境界線があいまいになります。
02. 人を傷つける嘘をついても平気
虚言癖の人であっても、初めから人を傷つけようと考えて嘘をつく人は少ないです。しかしながら、虚言癖の人は自分が可愛く、自己正当化したいという欲求が人よりも強くあります。
そのため、自分のミスを隠すために人に濡れ衣を着せたり、他人のせいにしたりすることは気にしません。虚言癖があると知らないと、周囲の人が嘘を真に受けるため、他人が被害をこうむる可能性があります。
03. つじつまが合わなくても気にしない
嘘をつくと、現実とつじつまが合わない場面も出てきます。
しかし、虚言癖の人は嘘が日常になっているため、矛盾を指摘されても慌てることはありません。さらなる嘘を重ねたり、矛盾点を巧妙に説明したりして、簡単に乗り切ることができます。つじつまが合わないことも気にせずに、口八丁で嘘をつくため、つい周りの方が騙されてしまうのです。
上手に付き合うしかない!虚言癖のある人への対処法
虚言癖がある人は、悪いことをしているという自覚がほとんどありません。そのため、自分の力で改善を促すことは難しいです。また、嘘を指摘しても効果は薄く、上手にかわされてしまうでしょう。
中でも、あなた一人だけ虚言癖に気づき、周囲は気づいていない場合は厄介です。虚言癖の人はとにかく口がうまいので、下手をするとあなたが嘘つき扱いされてしまう可能性があります。
そのため、相手に虚言癖があることに気づいたら、できるだけ距離を取るのがおすすめです。そういう人だと諦める必要があるかもしれません。
虚言癖がある人の原因と特徴いかがでしたか? 悪気がないからこそ面倒ですが、発言を真に受けすぎないようにしましょう。まずは、どうしても親しくしなければいけない場合を除いて、自分の身を守るためにも一定の距離を保った付き合い方をおすすめします。