今、九州で広がる「オリーブの栽培」 その背景は? 味は?

アンチエイジングや生活習慣病予防など、健康効果も注目され日本に定着したオリーブオイル。ですが、生産量となるとどうでしょう?

日本のオリーブオイル消費量は年間約5万3,000トンとされていますが、生産量はわずか年間約20トン。近年では小豆島産のオリーブが国際的にも評価されるなど、国産も注目を集めていますが、需要と供給がかなりアンバランスな状態です。

そんな中、国産オリーブの新たな産地として、名乗りを挙げているのが九州です。料理に、美容に、オリーブがライフスタイルのあらゆるシーンで使われるようになっているからこそ、九州産オリーブに期待したいところです。

オリーブ栽培が
九州の農業を救う

kyushu-olive160324-02

そもそもなぜ今、九州でオリーブの栽培が活性化しているのでしょう? 一般社団法人九州オリーブ普及協会の百富孝行理事長に話を伺いました。

「まず、オリーブ栽培は耕作放棄地を有効に活用できることがあげられます。もうひとつは、地域の活性化です。温暖な九州では果実栽培が盛んですが、果実栽培は重労働で担い手が不足しています。一方でオリーブ栽培は、果実栽培に比べると軽労働です。地元の若者も従事しやすく、過疎化を食い止める方法としても有効です

また、近年は温暖化の影響を受けて、果実栽培そのものが難しくなっているのだとか。オリーブ栽培は比較的温暖化の影響が少なく、そういった点からも、果実からオリーブへのシフトが徐々に進んでいるようです。

九州オリーブ普及協会は、その旗振り役。イタリアからオリーブ栽培技術者の協力を得るなどして、技術・経営の指導や苗木の提供、PR活動を行っているのだとか。

目指すは100万本!
東洋一のオリーブアイランドへ

kyushu-olive160324-05

九州オリーブ普及協会が目指すのは、九州を東洋一のオリーブアイランドにすること。具体的には100万本のオリーブを栽培することです。

「異業種からの参入を歓迎し、専業農家を育成。高品質で栽培効率の良いオリーブの苗木を育て、安定して収益を得られる仕組みを作りたいと考えています」(百富孝行理事長)

まだまだ100万本という数字には遠いものの、品質の面ではすでに九州オリーブは高い評価を得ています。

九州オリーブ普及協会の関連会社である「オリーブジャパン」のECサイトでは、オリーブの実やオイルに加えて、「オリーブ茶」「オリーブ石鹸」「オリーブの枝葉で染めたハンカチやスカーフ」などが販売されていますが、一部商品は入荷後即完売になることも多いとか。

人気の秘密は
日本人好みのさっぱり

kyushu-olive160324-03

九州オリーブの樹木は、イタリアのトスカーナ地方原産のもの。その特徴は、フレッシュで若干のスパイシーさがありながらもマイルドな味わい……と、とっても日本人好みだそうです。

日本の風土で作られた日本人の舌に合うオリーブ、ぜひ食べてみたいですね。ちなみに、「オリーブジャパン」のECサイトでは、例年10月頃にその年の生産分が発売になるそう。予約で完売する商品もあるので、早めにチェックしておきたいですね。

フードクリエイティブファクトリー

暮らしを楽しくするキッカケになる記事を書いています。「大切な人との暮らしをもっと楽しく」を理念に活動する食と暮らしの企画制作チーム。農水省の海外向け和食PRサイト Taste of Japanへのレシピ提供や、シンガポールで連載や地方自治体のイベントプロデュースや料理教室など、日本の素敵な暮らしを世界へ発信しています。


Licensed material used with permission by 一般社団法人九州オリーブ普及協会

日本ではオリーブ=小豆島といったイメージがが強いですが、今九州産オリーブもジワジワと話題になっています。ジワジワといっても、その人気は相当なもの。なんせ発...
オリーブオイルソムリエの阪田友也さんをお招きして、オリーブオイルのワークショップを開催します。
オリーブオイルソムリエの阪田友也さんをお招きして、オリーブオイルワークショップを開催しました。今回はトムさんセレクトの3つのタイプの違うオイル(ライト、ミ...
お椀のなかを見たとき、まずこれがお味噌汁なのだ、と理解するまでに少しばかりの時間が必要かもしれません。おいしい生麩を使って、大胆にプチトマトとアボカドを添...
むつかしい本も、読めるようになった今だから。
プーケットにある「Baba Nest」。ラグジュアリーホテルの最上階にあるこのカフェからは、パノラマの絶景を堪能できます。しかも、視界を遮る障害物はなく3...
オリーブオイルにタラコを浮かせたら、あまりの美味しさにハマってしまいました。
オリーブオイルとハーブさえあれば、どれだけ普通のチーズであっても魅力的なアペタイザーに。秘密は「マリネ」にありました。
トーストにも、熱々の麺にも、お肉に溶かすもアリ!このバターをトッピングするだけで、いつもの料理が極上の味わいに。
イベリア半島の北西部に位置するガリシア地方。豊富な魚介類をシンプルに味わうならば、この地域に勝る場所はありません。今ではスペインのどこにいっても食べること...
焼きたてハンバーグをカットして上から押すと、断面から肉汁がジュワ〜。あれ、自宅でも再現可能です。
アイスクリームショップに並ぶ豊富なフレーバーは、見ているだけでもワクワクしますよね。コンビニに並ぶアイスクリームでさえ、高級なものはたまにしか手が出せない...
ふんわりトロトロの食感とじゅわ〜っと広がる甘みーー。でも、たまにはちょっぴり違うアレンジで!ミルク:3分の1カップたまご:2個刻んだタイム:ティースプーン...
宇宙空間で野菜の栽培をしている写真を見たことがありますか?国際宇宙ステーションでは、いまNASAの「水耕栽培」システムで植物の栽培研究が行われているそうで...
普段何も考えずにつくっていたドレッシング。調味料を加える順番があるって知ってました?
お鍋の季節に活躍する魚の代名詞といえば、タラ。淡白な味でどんな料理とも合わせやすいはずなのに、いつも鍋モノばかりになってしまう人。こんな料理はいかがでしょ...
ちなみにイタリアの民間伝承では、できるだけタコをやわらかくするには、お湯を沸かすときにワインボトルのコルクを浮かべるといいのだそう。
独断と偏見でピックアップしました。
温暖な気候でフルーツやオリーブがたくさん採れて、というイメージのスペイン。ですがガリシア地方はその限りではありません。北部に位置するこのあたりは、山に囲ま...
サラダなどで目にする「カッペリーニ」という名の細いパスタ。トマトやバジルの冷製パスタで目にしたことがある方も多いかもしれません。ただ、どうしても冷製という...
水の都と謳われる都市アムステルダム。海抜がマイナスになる場所もあるこの街にとって、地球温暖化による海面上昇は非常に深刻な問題です。ソーシャル・デザイナーで...
真夏の今こそ、このオイルだけは試してもらいたい!
だから、味にはほぼノータッチです。
スペインには、固くなったパンの利用法として「ミガス」という料理があります。これは細かくちぎったパンをオリーブオイルや野菜と一緒に炒めてつくるのですが、これ...