『オリーブ』で17年間スタイリストを務めた あの人が着物を作ったら...?
私、出会ってしまいました。
リエール レースきもの・紺 99,000円(税抜)
Rosemary ラマージュ レースきもの・(上)翡翠/(下)墨黒 各69,000円(税抜)
もともと、着物は好きなんです。
18〜26歳までの8年間を京都で過ごし、自分でバイトして稼いだお金で初めて買ったものは着物でした。今はもうなくなっちゃったけど、八坂の塔のそばにあった『WAKON』(覚えてる人いたらうれしい!)というお店に何度も通って、「こんな着方もできるんだ」「こんな帯留めつけたい!」と想像した日々はワクワクしたし、やっと手に入れたときは本当にうれしかった。
伝統とか、知識とか、そういうもの全部そっちのけで買ったときの気持ち。このドゥーブルメゾンの新作レースきものを見たときに、そんな思い出がふとよみがえった。
着物だって
「身につけるもの」のひとつ
ドゥーブルメゾンは、雑誌『オリーブ』で17年間スタイリストを務めた大森伃佑子がディレクションするブランドだ。着物と洋服を織り交ぜながら、従来のルールに制約されないファッションを提案している。
そこにあるのは、着物だって「身につけるもの」だという大きな視点だ。
着物をはじめ伝統衣装は、目的が先立ってしまうことが多い。たとえば、成人式の振袖。卒業式の袴。観光地の着物体験。もちろんお気に入りの1枚を選ぶのだと思うけれど、あくまで起点はその機会、そして目的にある。
いったん、わかりやすく洋服に置き換えてみる。
たとえば、仕事に行く。今日はバタバタするな、と思ったら8cmのヒールよりはコンバース、スカートよりはパンツスタイル。クライアントに会う日なら、大ぶりのピアスより小さなパールのピアス、そして、アリスマッコールのワンピースは着れないだろう。目的にそって、私たちは多くの制限を受ける。それはしかたのないことだ。
そして、休日がくる。
誰のことも、何のことも考えず、自分が着たい服、つけたいピアス、はきたい靴をはく。誰に知られずとも、お気に入りのブローチをつけて、小さな幸せをかみしめたりする。
それはきっと、原石のような「身につけたい」という気持ちだ。
着物にだって、その可能性がある。むしろ和服を含めれば、その「身につける」喜びは2倍に広がる。
「身につけたい」というパワーと、それを「身につけた」ときの幸せ。そのそばにずっといた大森さんだからこそ叶えることができたブランド、そして着物なのだと思う。
…って、これで終わりじゃ
ありません!!
ちょっと真面目なテンションで書いてたけれど、ドゥーブルメゾンの新作を見た私ときたら「かわいい」を連呼し(そして身悶えして絶叫し)、ライター生命が危ぶまれるほどに語彙力が低下しました。でも、かわいい。ほんと、かわいい。今原稿書いててもかわいいもん。
さらに、着物以外もかわいすぎて悶えます。
まずは半衿でしょ?
上品でロマンチックな刺繍! かわいい!
そして帯留め。
(右)Rosemary アール・デコ 帯留ブローチ 18,000円(税抜き)
もう脳内ではこの宝石みたいな帯留めをつけてニタニタしている私がいます。絶対かわいい!
ちなみに帯留めはブローチになっていて、お洋服にも合わせることができます。かわいい上にコスパもいいだなんて…。
ああもう間違いなくかわいくて泣きそうです。
それから、着物に欠かせない草履。
(右)Rosemary 博多織 ストライプ草履・黒×生成
各29,000円(税抜)
ギンガムチェックとストライプだなんて、女の子のハートを撃ち抜く気満々だと見ました。ほんとにかわいい!
というわけで、「今月からドゥーブルメゾン貯金しよ…」なんて考えている今日この頃です。