都心に次々オープン!「ベンチャー魚屋さん」のサービスとは?

商店街の衰退が叫ばれている昨今、魚屋も例外ではありません。夕食を焼き魚や刺し身にしようと思った時、魚屋ではなくスーパーへ……という人が多いのでは?

そんな中、中目黒や都立大学など、都内の住宅地で次々とオープンしている『sakana bacca』という魚屋さんがあります。ここは、 今までの魚屋さんとはちょっと違う、ユニークなサービスを展開する「ベンチャー魚屋さん」なんです。

刺し盛りや希少な魚も揃う
面白い魚屋さん

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カフェやインテリアショップのような外観のこちらが『sakana bacca』。現在、武蔵小山、中目黒、都立大学、梅ヶ丘、戸越公園の都内5か所に店舗を構えています。

どの店舗も「産地の美味しい魚を身近に」と、獲れたその土地でしか出回らないような希少な魚までを揃えています。が、特筆すべきは、お寿司や刺し盛りでの提供にも対応しているところ。

さらに中目黒店限定で、お寿司やフライなどのケータリングサービスまでも展開しています。場所柄、企業のセミナーや大人数でのパーティにも重宝しそうです。

どうして今、新規で魚屋さんに参入?

さて、ここで気になるのが、どうして今魚屋さんなのか? 『sakana bacca』を展開するベンチャー企業、株式会社フーディソンの広報・井関紀子氏に聞いてみました。

「水産流通の出口の70%近くが大手量販店での販売になっている今、お客様とダイレクトに接点を持つことができる魚屋さんの存在と役割は重要だと思っています。産地直送の新鮮な魚を売り切るスタイルの魚屋さんを展開することで、お客様と産地の漁師さんをつなぎ、双方にとって良い役割を果たせるのではないか、という思いから『sakana bacca』をスタートしたんです」

さらに、国内の水産業を元気にするために、街に愛される魚屋さんをもっと増やしたいという思いも。

「今まで街の魚屋さんに行ったことがない若い世代でも“入りやすい”“分かりやすい”“聞きやすい”店づくりを心がけています。そのために、これまで魚屋さんとはほぼ無縁だったデザインの力を利用し、接客や加工などのサービスを大切にしているんです。また、訪れて楽しいお店として、解体ショーや産地フェアなども定期的に開催していますよ」

面白いコンテンツが目白押しのベンチャー魚屋さん『sakana bacca』が、魚屋さんのイメージをより明るいものにしようとしています。

常に進化し続ける
『sakana bacca』

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楽しみなことに、まだまだ新しいサービスの提供を計画しているそう。

「“さばくのが難しい”“種類や食べ方がわからない”などの悩みを持つ料理初級者の方でも家庭で魚料理を楽しめるように、惣菜商品の強化をしていけたらと思っています。刺身、塩焼き、煮付けなど調理法がパターン化してしまわないよう、商品開発や他企業とのコラボも積極的にやっていきたいですね」

昔ながらの魚屋さんがそうであったように、ユーザー寄り添いつつ、その上でさらに進化を続ける『sakana bacca』。今後の展開も要チェックです。


Licensed material used with permission by 株式会社フーディソン

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。