「失恋博物館」へようこそ!超個人的ラブストーリー11選
失恋経験はありますか?忘れられない思い出の品は?
ここは、“過去”の新しい家。「Brokenships Collection」は、かつて壮大に燃え上がったであろう愛の記憶を守る、最後の砦です。
Museum of Broken Relationships
クロアチアにある「Museum of Broken Relationships」の収蔵品が、公式Tumblrで紹介されています。
世界中から寄贈された“壊れた人間関係”を示す記念品が展示されており、失恋博物館と呼ばれることも。一体どんなものか、実際に恋愛に関するものを抜粋しました。それぞれのモノにまつわるラブストーリーを読んでみてください。失敗は進化の歴史。気持ちを切り替えりたい人もぜひ。
01.
プラッシュスヌーピー(ぬいぐるみ)|オランダ
これは、17歳の誕生日に、彼からもらったプレゼント。1981年10月5日のことで、恋に落ちてから6ヶ月経っていた。それから30年後、私たちは家を持ち、3人の子どもと一緒に暮らすようになった。
だけど、彼は別の女性と恋に落ちて、彼女のほうを選んだ。本当のところ、今まで私のことを愛したことなどなかったと言うのだ。私はただただ、理解できない。
02.
フクロウのロケット|イギリス
これは、初恋の相手に買ったロケット。私は、20歳の時にゲイだとカミングアウトした。彼女は、私にとって最初のガールフレンドだった。たった数ヶ月の関係だったけど、狂ったように愛し合ったから、自分に自信を持つには十分だった。
別れる数日前に購入したもので、高価なものでもなかったし、トクベツなプレゼントというわけでもなかったのだけど、見ると彼女のことが思い浮かんだ。
彼女は鳥が好きで、あげたらどれだけ喜ぶかわかってたの。でも、渡す前にフラれちゃった。今でも、そのゴージャスなブルーの瞳を思い出さずにはいられないものだわ。
03.
ガラスの馬|スロベニア
ある日、ベッドを片付けていたらクローゼットに小さな箱があって開けてみた。底には結婚指輪が置いてあり、隣には小さなガラスの馬。ヴェネツィアの島ムラーノを訪れた際にワークショップで作られたものだった。古い思い出…。記憶が正しければ、夫と私が旅行で行った場所だ。
太陽が輝く最高の日。私は若く、恋に落ちていた。私はふたりの未来を夢見ていた。ヴェネツィアは恋人たちの街だ。ゆっくりと通りを歩きながら、セントマークスクエアや石橋を渡った。道は観光客でごった返していて、若い人は手をつなぎながら歩いていた。みんな幸せそうだった。
私たちはカナル・グランデにたどり着き、長く狭い道に並ぶ美しいパレスを眺めながら、Café Gondoliereに入った。それから、ガラス工房へ。そこで私は、美しいガラス細工に目を奪われた。ガラスの馬。「ああ…。これがあったら私は幸せ」と、つい口にしてしまったほど美しかった。
ホテルまでの道のりは長かった。たくさん語り合ったわけではなかったけど、穏やかな時間を満喫した。とても幸せだった。そして、ホテルに到着する寸前。夫は私の頬にキスをして、小さな包みを手渡した。
「愛してるよ。止められないんだ。キミはぼくの人生だ」。
「私もよ」。
部屋に入って小包を開けると、小さなガラスの馬が入っていた。
それから20年後、私は離婚した。彼の愛情は風のようにどこかへ消えて失せてしまった。私はガラスの馬を結婚指輪の横へと戻し、箱のフタを閉めた。
「泣くな!明日は新しい一日だ」。
そう自分に語りかけた。
04.
赤い靴|フランス
彼と出会ったのは、20年以上前。初めて目にした瞬間スグに恋に落ちて、止められなかった。彼にはパートナーと子どもがいて、私にはふたりの子どもがいた。
とても良い友だちから関係は始まり、弾みでアリエナイ展開に!彼は奥さんの元を去って、私はすでに夫とは別れていたから、冒険するように強烈な瞬間を一緒に過ごした。
キャサリン・リンガーは「すべての恋はすべからく悲劇に終わる」なんて上手いことを言うものね。彼、この靴をピガールのアダルトショップで買って私にプレゼントしてきたわ。
※ピガールはパリの歓楽街。
05.
アンティークの時計|クロアチア
彼女はアンティークが好きで、古くて動かないものほど愛していた。一緒に居れなくなったのは、それが理由だね。
06.
ロンドンのダブルデッカー(2階建車両)|ザグレブ(クロアチア)
これは、彼女がくれたカーコレクションの一部。彼女はぼくにとって最初にエッチな関係になった人。いくつか年上で、穏やかで、賢くて、面白かった。ぼくを成長させてくれた大事な人だ。その時はわからなかったんだけど、別れた原因はぼくにあった。年上の人たちが言うには、ぼくは彼女を十分に可愛がってあげていなかったんだって。
07.
100クローナ紙幣(約1,200円)|スウェーデン
ストックホルム旅行のあと、関係が終わったあとに残ったのはこれだけでした。彼は私にこう言ったんです。
「とっときなよ。次に会いに来るときに使うことになるんだから」。
それっきりですけど。
08.
シャンプー|クロアチア
関係が終わると、私の母はコレをガラスを磨く洗剤として使い始めた。彼女が言うには、よく落ちるらしい。
09.
キーボトルオープナー|スロベニア
彼は私に愛を語り、小さな贈り物を毎日くれた。これはそのうちのほんの一つ。心を開ける鍵。驚いたわ。私とどうしても寝たがらなかったけど、どれだけ愛されているかに気づけたのは、彼がAIDSで亡くなった後だった。
10.
未開封のキャンディGストリング|スイス
これこそが彼にとっての“ロマンティック”だったらしい。キャンディでできた下着。笑ったわ。けど、一度も箱を開けなかった。花を買ってくれたことなんて一度もなかった彼は、「それって退屈な人たちが買うものだから」とか言っていた。その代わりに、私の自転車の新しいパーツとしてソーセージを贈ってくるの。まあ、愛していたから気にしなかったわ。
4年くらい経った頃、プレゼントが急に安くてみすぼらしいものになっていった。そしたら私の同僚と浮気してて、メールでフラれたわよ。
11.
フランスのID|スロベニア
偉大な恋愛が遺した唯一のものは、市民権。
「Museum of Broken Relationships」は、クロアチア・ザグレブ本館のほか、2016年6月4日からロサンゼルスに新館がオープン。機会があればぜひ。詳しくはコチラから。