我が社のバイブルにします、とメーカーも賞賛する『文房具図鑑』。作者はなんと小学生!

ここで紹介するのは、文房具マニアの少年・山本健太郎くん(当時小学6年生)が作った『文房具図鑑』。れっきとした「本」です。

元々、夏の自由研究としてまとめたものが出版社の目にとまり、書籍化されたのだとか。といっても100ページオール手書き!文具ひとつひとつに解説と、それに対するメーカーのコメントも添えられていて、まさに文房具への愛が詰まった一冊なのです。では早速、覗いてみましょう。

文房具への情熱がひた走る!
オール手書きの100ページ

この本で紹介している文房具は誰もがよく知るマッキーから、ひと目見ただけでは用途がわからない(?)マニアしか知らないようなものまで。全部で168個。う〜ん、濃い!

消しゴムの紹介では消しカスや消し跡、鉛筆削りの場合は削りカスを貼り付けるなど、その文房具の魅力を最大限に伝える工夫が盛りだくさん。

ここで取り上げているのは健太郎くんが使ってみたものばかりなので、イラストもリアル、コメントも辛らつなものが多々アリ。

ちなみに、メーカーからのコメントがページ下に掲載されていて、みなさん健太郎君の解説に感服の様子。

「解説うますぎ!営業トークに使わせてもらいます!」

といった賞賛の声も並びます。

いろんなボールペンを使って一人の「おっさん」を描いているページも。それぞれのタッチが一目瞭然で、自分好みのペンを見つける参考になりますね!

意外と知らなかった
文房具の雑学クイズ

さらに、いくつかクイズも用意されていて読者を飽きさせません。2問ほどピックアップしてみましたが、アナタは正解が分かりますか?

早速、第一問!

Q:鉛筆には鉛がふくまれてるでしょうか?

答えは……「含まれていない」です。

「鉛筆は黒鉛と粘土をまぜて作ったしんを木のじくにいれたものなので鉛ははいっていません」とは健太郎くんの弁。

では、次の質問!

Q:ボールペンでかいた字は何年もつでしょう?
①3億年 ②50年 ③30年 

答えは……「②の50年」です。

「油性は通常のほかん状態だと数十年もつといわれています。じっさいにMONO消しゴムなどで有名なトンボ鉛筆はボールペンを売りつづけて50年になるが、50年前の書類がまだ残っている。しかし!太陽にあてつづけると6ヶ月ほどで消えてしまう」とのこと。

鉛筆の歴史は
マンガで面白おかしく再現

歴史って苦手な人が多いイメージがありますが、マンガにしたのはそれを知ってのこと?どちらにせよ、センス抜群。面白おかしく再現されていて、サクッと勉強になります。この続きは実際に本を読んでみてのお楽しみ♪

定価はナント…
3兆円!?

これだけ手の込んだ作品だから、健太郎君は定価3兆円での販売を希望したそう。でも実際は、大人の都合なのか約99.99999995%引きの1,500円(税抜)で販売中。

健太郎くん、最高だぜ!

『文房具図鑑 その文具のいい所から悪い所まで最強解説』(著&イラスト:山本健太郎)

小学6年生の文具愛が爆発した、オール手描き100ページの類なき衝撃作。その「濃さ」に大人の文房具マニアも絶賛。168アイテムに及ぶ図鑑が、ついに書籍化。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。