あなたは大丈夫?「冬季うつ」3つのサイン
一般的なうつ病は、季節と関係なく気持ちが塞ぎこんでしまうものですが、それとは別に決まった季節だけに発症するうつ病があります。
正式名称は「季節性感情障害」と呼ばれているもので、日本の場合はほとんどが「冬季うつ」にあたると言われています。では、どういったものなのでしょうか?
女性はとくに注意が必要
冬季うつ病の最大の特徴は、寒くなる10~12月の秋から冬にかけてなりやすい、ということ。春になる3月頃から自然に回復して元気になる季節限定のもので、20~30代の女性に多く見られます。
北海道、日本海側に多い
世界で見ても、とくにヨーロッパのほうは緯度が高く、冬に日照時間が短くなるので、冬季うつ病は当たり前のように存在する病気です。日本でも都内に住む方には分かりにくいかもしれませんが、北海道や日本海側に住む人々は、冬季うつになりやすい傾向があるようです。
サイン その1.
「スイーツ、甘いもの大好き」
一般的なうつは「少食」になるのですが、冬季うつは気温の低下とともに炭水化物を多く含んだパンやご飯、甘いスイーツなどを「過食」してしまう傾向にあります。意識的に甘いものは控えるようにしましょう。
サイン その2.
「10時間以上寝ても、眠い」
冬季うつのサインのひとつに「過眠」があります。通常のうつ病は不眠になることが多いので、ここで違いがわかります。冬季うつは睡眠時間が長いのですが、深い睡眠が少なくなるのです。
日照時間が短くなることで、健康な人に比べて、体温が最も低くなる時刻や睡眠ホルモンの「メラトニン」が分泌され始める時刻が、全体的に2時間半ほど遅れるようになります。これが、過眠になる原因だと言われています。
サイン その3.
「突然悲しくなる、寂しくなる」
冬になると、日照時間の減少により、幸せホルモン「セロトニン」の分泌量が減少します。すると、睡眠障害だけでなく、集中力・気力の低下、疲れやすい、理由もないのに寂しくなったり不安を感じたり、イライラしたりと、気持ちの変動が起こりやすくなります。
デスクワークが多い人は、昼休みにできるだけ外に出るようにするなど、意識的に日の光を浴びるようにしましょう。心のケアだけでなく、熟眠にも効果的ですよ。