喜びも悲しみもかき混ぜて分かち合う。沖縄の「カチャーシー」が教えてくれる大切なこと

「カチャーシー」。
三線の音色に合わせて独特なスタイルで手をひねる、あの沖縄特有の踊りをそう呼びます。あなたも一度は目にしたことがあるかもしれません。

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ウチナーンチュにとって、「カチャーシー」はもはや生活の一部。祭り事や祝い事といった特別な日に限らず、場がにぎわえばいつだって自然と踊りはじめます。そして、旅で沖縄を訪れた人間も、その魂を感じ、等身大の自分のまま踊りの輪に加わるチャンスは常にあるのです。一度体験すると忘れられない、「カチャーシー」の魅力とは?

喜びも悲しみもかき混ぜて、
みんなで分かち合いましょう。

「カチャーシー」は、「かき混ぜる」を意味する沖縄の言葉「かちゃーす」に由来しています。冒頭でも述べたように、この踊りの大きな特徴は手のひねりです。しかし、ウチナーンチュが踊っている姿をちゃんと見れば、体すべてを使う踊りであると分かります。つまり、体をかちゃーす踊りが「カチャーシー」なのです。

喜びや悲しみをすべてかき混ぜてみんなで分かち合いましょう、という「カチャーシー」に込められた思いからは、ウチナーンチュの、人を大切に想うあたたかい気持ちが感じ取れます。

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何か嬉しいことがあったら、自然と体が動いてしまうんです。

そう話してくれたのは、都内で数少ない、カチャーシーを体験できる居酒屋『沖縄料理 かりゆし』のオーナー山城さん。自ら三線を手に民謡ライブを行う生粋のウチナーンチュです。

「カチャーシー」を人から教わった記憶はないんです。みんなそうだと思います。あまりに日常的に踊るものだから、子どもは周りの大人を見て、勝手に「楽しい時の踊り=カチャーシー」と結びつけ、覚えるんですよ。それが体に染み付いているから、何か嬉しいことがあったら、家にひとりでいても、さらには音楽がなくても、つい体が動いてしまうんです。

たとえば、最高に気分がいい時、私達が鼻歌を歌いたくなるように、ウチナーンチュは、何か嬉しいことがあったら「カチャーシー」を踊りたくなるのでしょう。

幸せが逃げないよう、指はとじて。

本来、「カチャーシー」は男女で踊り方が異なります。といっても、手をグーにするかパーにするかという簡単な違いです。男性は手を握って拳を作り、女性は手を開いたまま踊ります。ひとつポイントを挙げるとすれば、女性は指と指の間をしっかり閉じるように。そうしないと幸せが逃げてしまう、と言い伝えられています。

でも、実はちゃんとした決まりはないんです。掛け声とか、指笛も、自分の感覚でやりたければやる、で良いんです。

分からなくてもいい。
自分らしく、好きに踊ればいい

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そう、これが「カチャーシー」の醍醐味です。好きなように踊って、自分が楽しければそれでいい。だから、旅人でも気軽に、踊りの輪に入ることが出来ます。

沖縄特有の温暖な気候のなかでウチナーンチュに囲まれて踊る「カチャーシー」には、別格の味わいがあります。

ウチナーンチュは観光客を特別扱いしません。変に飾った態度は見せず、私達を現地の人と同じように扱ってくれるのです。きっと、「カチャーシー」にも彼らの方から誘ってくれるはず。

玄人の輪に入るのは気が引けると思います。しかし、踊り方は本当に人それぞれです。「これでいいのかな?」などと気にせず、自分なりに、三線の音色に身を委ねましょう。ウチナーンチュと一緒になって「カチャーシー」に酔いしれれば、いつの間にか抱えていた悩みも忘れて、本来の自分を取り戻しているはずです。
その証拠に、踊っている人達の表情を見てください。皆、楽しそうでしょう?「カチャーシー」には、人を笑顔にする不思議な力があるのです。

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