豆腐でつくるカステラを知っていますか?

大豆ミート、ソイミルク、エナジーバーなど。近年、脚光を浴びている大豆食品ですが、私たちの食文化には、古くから貴重なタンパク源として大豆を加工した食品があります。

動物性タンパク質の手に入りにくかった秋田県においては、こんなお菓子に大豆を取り入れていたようですよ。

生活の知恵から生まれた
秋田の「豆腐カステラ」

これは卵焼き…でもチーズケーキでもなく、秋田に伝わる「豆腐カステラ」。その歴史は古く、江戸時代末期にはすでに存在していたとされています。水気を絞った豆腐に砂糖や卵を加えて、カステラのように上下を焼き上げたもの。

豆腐が貴重なタンパク源であった内陸部で、とくにハレの日のごちそうとして親しまれてきたと言われています。現在でもお茶請け菓子として人気があるんですよ。

<材料>

木綿豆腐:600g
砂糖:80g
卵:2個
塩:小さじ1/4
サラダ油:適量

<つくり方>

豆腐をキッチンペーパーで包み、重しをのせ、10分ほどおいて水切りします。十分に水切りができたらボウルに移し、泡立て器でなめらかになるまで混ぜます。

そこに砂糖、卵、塩を加え、ハンドミキサー(なければ泡立て器で)なめらかになるまで混ぜ合わせます。

卵焼き用のフライパンを中火で熱してからサラダ油をひき、卵液を流し入れたらフタをし、弱火で10分蒸し焼きに。裏返してさらに10分。粗熱が取れた冷蔵庫で冷やし、切り分けで完成です。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。