よい子のみなさん、これは水じゃなくて「透明なコーヒー」です

今やサードウェーブも完全に凪(なぎ)のごとくおさまり、「コーヒーのある日常」だけがやんわりと、ごく当たり前に定着した感がある。そんな折、第4波とはまったくく意味合いが違うトンデモないものが現れた。

スロバキアのコーヒーギークが研究に研究を重ねて(多分)たどり着いた、ツッコミどころ満載のコーヒーがこちら。

ちょっと、なんで透明なのよ!?

これ、正真正銘のコーヒー
…だそうです。

ブラックではなく「透明」。何度そう言われたって違和感だらけ。ミネラルウォーターですよ、誰が見ても。これで本当にコーヒーの味がするかは、正直飲んでみないことには分からない。

でも、どうやらカフェインを含んだ正真正銘のそれらしい。良質なアラビカ種の豆と水でつくられていて、その味わいは苦味の少ない“水出し”に近いものなんだとか。

それにしても、気になるのは「なぜに透明?」の一点。摩訶不思議な世界初(最初で最後かも?)の透明コーヒー「CLR CFF」の開発者デイビッドとアダム兄弟は、決して冗談のつもりで色を抜いたわけではないらしい。その着眼点がまたオモシロかった。

好きだからこそ許せない、
カフェインと歯のアノ問題

大のコーヒーラバーを公言するこの2人、日々がぶ飲みするコーヒーにより、歯が黄ばんでいくのが気になって仕方なかったんだそう。赤ワインに含まれるポリフェノール同様、コーヒーにも色素沈着を起こしやすい「タンニン」が含まれている。

歯の汚れを気にすることなく、マグカップをあおりたい。けれど、歯磨き粉のようにタンニンを落とすためのギアは数あれど、沈着しないコーヒーそのものがないことに疑問を抱いたそう。いやいや、そんなものあるわけない。だったらもう「自分たちでつくるしかない」と一念発起し、開発がスタート。

てっきり白い歯を守るための"ケア"に注目するかと思いきや、彼らの情熱はまさかのコーヒーから色を抜いてしまうという常識破りの解決策(驚)。好きが転じて…ということだろうけど、そもそもこれコーヒーって呼んでいいの?

すでにイギリス、アメリカでは販売がスタート、世界各地で物議をかもしているようだ。この衝撃を伝えるには、やっぱりあの芥川賞作品のタイトルを拝借するっきゃないでしょ。限りなく透明に近い“ブリュー”

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。