乗りやすい電動自転車は、「海外のママたち」にもブレイクの予感。
いわゆる電動アシスト自転車といえば、小さな子どものいる家庭で愛用される“ごっついチャイルドシートのついたアレ”。いくらか形状に違いはあれど、結局はママチャリの延長ですよね。でもそのママチャリこそ、実のところ「一番乗りやすい自転車だ」、と女性の立場からすれば思うわけです。
さて、ここに紹介するのはアメリカで新たに開発されたママチャリライクな電動アシスト自転車。日本人からすれば当たり前のような感覚も、彼らにしてみたら新鮮だった。
日本人からしたら「当たり前」が
欧米では新鮮だった
いくら足の長い外国人だって、ロードバイク仕様のホリゾンタル(水平フレーム)フレームは、女性がまたぐにはちょっと高すぎ、と思うのです。もちろん、足を高く上げなくてもいいように造られたダブルフレームや、U型、L型もあるにはある。けれど、なぜかそれが電動アシスト自転車の部類には少なかった。
というのも、そもそも広大な土地だったり、車社会だったり、あるいはサイクルトレーラーに子どもを乗せて牽引したり、日本とはだいぶ勝手が違うこともあるでしょう。
そうだとしても、です。やっぱりフレーム自体が低ければ、パンツスタイルでなくたって乗りやすい。海外の女性たちにとっても、このニーズは決して少なくなかったようですよ。
電動だって、乗りやすさ重視
スカートを履いてどこまでも!
ということで、最近アメリカの電動アシスト市場に参入した「Faraday Cortland」がこちら。前かごや荷台は後付けですが、そのフォルムはまさしくママチャリ。見てのとおり、ワンピースの女性にもやさしい形状です。
スカートを履いていても安心して乗ることのできる構造「ステップスルーフレーム」にしたことで、シティサイクルに快適な乗り心地実現した、と開発者。私たち日本人にしてみればなにも目新しいものではないけれど、かの国では電動かつ低フレームという組み合わせが珍しかったようですよ。
ついでに言うと、ミニベロや折りたたみを除いた電動アシスト部類で最軽量となる18kg(これならたとえバッテリーが切れても無理なくこげる!)。ちなみに日本では軽いものでも約23kg〜。
電動らしからぬコンパクトなバッテリーもいい感じ。サドル下に内蔵さてれいて容量は290Wh、アシスト状態によるものの最長で約40kmの走行が可能だとか。また、サドルに直接後づけできる補助バッテリーを取り付ければ、ロングライドだってOK。私たちのイメージするママチャリのチョイ乗り感覚ともまた違う、サイクルライフが楽しめそうですね。
開発秘話をユーモラスに描いたPR動画には、「アメリカ版ママチャリ」に対するスタッフたちの愛があふれていますよ。