水質で色が変わる「Tシャツ」で、環境破壊に警鐘を
人が生活していくのに絶対に欠かせない「水」。でも、自分たちの周りにある水は、本当に安全だと言えるでしょうか?
ライフスタイルブランド「The Lost Explorer」のDavid de Rothschild氏と「The Unseen」のデザイナーLauren Bowker氏は、水質汚染を目視できるTシャツを開発し、警鐘を鳴らしています。
アルカリ性だと青、
酸性だと赤に変色
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彼らが作ったのは、水の状態によって色が変わるTシャツ。汚染されていない状態が紫で、アルカリ性になるほど青に、酸性になるほど赤になります。これなら、目には見えにくい水質汚染も一目瞭然。
酸性とアルカリ性のどちらも環境には悪い状態で「色の変化が極端なほど汚染がひどい」ということ。
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川や海のpHが高すぎたり低すぎたりすると、その中に住む水生生物に悪影響となり、場合によっては死に至ることに。さらに、すでにいる生物を滅ぼすだけではなく、生態系全体にストレスを与え、卵が孵化しなくなったり、新しい生物が生まれにくくなったり…ということにも繋がります。
水質汚染によって害を被るのは、なにも水生生物だけではありません。こうした水は人体にも悪影響を及ぼし、皮膚や内臓器官にダメージを与えうるのです。
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染色に使われているのは、紫キャベツの成分。この「アントシアニン」が水と反応して、色が変わります。
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実際の色の変化は、このような感じ。真ん中が汚染されていない色で、左がアルカリ性、右が酸性に汚れている状態です。
Tシャツの色で
地球の問題に気付く
プロジェクトに携わるDavid de Rothschild氏は、次のようにコメント。
「私たちは、自然の中の小さな変化を見落としがちです。それに気付くためのきっかけは、何も火山や嵐のような大きなインパクトである必要はありません。
Tシャツの色が変わる。それをはっきりと自分の目で確認する。それが、今世界に起きている問題に向き合う一歩になると思うのです」
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ちなみにこれは、ロンドンの水に触れたときの変化。元の色と比べると、青っぽく染まっているのがよく分かります。つまり、水質がアルカリ性に汚染されているということ。
あなたが住む地域の水質は、いかがでしょうか?