犬だって、気をつけたい「熱中症」。
いつも走り回って元気な犬たちも、さすがに堪えるこの酷暑。人間と違って、肉球や鼻先くらいでしか汗をかかない犬たちの体温調整でできることといえば、まあ冷たい床に突っ伏すことか、水を飲むくらい。
もし愛犬がぐったりして体調が悪そうなら、熱中症になっている可能性あり。ライターJohanna Silverがアメリカ版「犬用熱中症対策」とその症状を「LittleThings」で紹介しています。ちょっと確認のつもりでどうぞ。
【熱中症の対策】
01.
なるべく室内に入れる
体温が41℃をこえると、熱中症の確率が極めて高いとPetMD。カラダの機能がうまく働かなくなり、肝不全を引き起こしてしまう可能性も。
そうなる前にできる最善策は、当たり前ですけど室内に入れてあげること。湿度が高い日は特に、外に連れて行くのはトイレくらいにしてあげたほうがベター。エアコンの効いた部屋のほうがいいけれど、扇風機を回すだけでも効果的。
02.
いつでも水を飲めるように
犬は水を飲むことで体温を調節するので、いつでも水のボウルはそばに置いておきましょう。外出する場合は、携帯用のボウルを忘れずに。
03.
体温をこまめにチェック
ぐったりしているようだったら、41℃をこえていないか体温を計ってみましょう。体温計を持っていない時に、緊急で計りたい場合は獣医さんに適切な方法を聞きましょう。
【熱中症の症状】
こんな症状が見られるようなときは、犬たちの様子を注意深く観察するようにしてみてください。
01.
唾液の量が多い
ヨダレを垂らすことも、体内から熱を逃がすための方法。体温が高くなるにつれて、量も増えているはずです。
ただし、この症状は他の病気の可能性もあるので、様子をよく見て観察し、不安な場合は獣医に相談してください。
02.
歯茎が赤くなる
歯茎が赤くなるのは、水分不足を意味しています。特別暑い日でなくても、夏場はこまめにチェックしてあげましょう。
03.
フラフラしてうまく歩けない
歩行に影響が出ている場合は、臓器不全の可能性もあります。この症状が出たら、早急に病院に連れて行くことをおすすめします。
【熱中症の症状】
熱中症になってしまった時には、いくつか対処法があります。
01.
木陰に移動させる
ぐったりしている時に、一気に冷えた部屋に連れて行くのは逆効果。まずは日陰に移動させてください。急に体温を下げてしまうと余計にカラダに負担がかかり、危険なのです。
02.
いつもより冷たい水を飲ませる(氷は厳禁)
冷たくしすぎると体が驚いてしまうので、氷などは入れないでください。水も飲めない状態であれば、病院に連れて行くほうがベター。
03.
冷たいシャワーをかける
水をかけてあげることは、効果的な方法のひとつです。ただし、温度には気をつけてください。当然、冷たすぎるのは逆効果です。
04.
アルコールで足の裏を拭く
足の裏が冷えると全身の温度が下がるので、消毒用のアルコールを含ませたティッシュで拭いてあげることをすすめる人もいます。あまりつけすぎると、害になる場合があるので注意してください。
05.
どれも効果がないようなら獣医へ
辛そうな症状が続いている場合や、うまく自分で対処できない場合は、なるべく早く獣医に診てもらってください。
朝起きたら気温と湿度をチェックして、少しでも過ごしやすい環境づくりを心がけましょう。