自然を意識させるため、川の上に「家」を建設。

ポーランド・カトヴィツェを流れるRawa川。同国在住のアーティストJakub Szczęsnyさんは、これを都市の文化的象徴だと言います。実際に、ミュージックフェスティバル「Rawa Blues」の名前の由来は、川にあるようですし。また、多くのメディアには、家族でリラックスできる場所としても、しばしば取り上げられるんだとか。

だけど、工業地帯としても有名なカトヴィツェは、この川を埋め立てて再開発を進めているそう。例えば、人を集めるために、ヤシの木とベンチを置いたビーチを模したところが作られるといった具合に。

そこで、Jakubさんが警鐘を鳴らすために川の上に建設したのは「家」でした。

失われようとしている
大切なもののために

Brook House」と名付けられた家は、川に浮かぶようにして建てられているようです。誰にでも楽しんでもらいたいという気持ちから、市の許可を得て、公共施設としてオープンしました。

楽しみ方に制限はなく、話すだけでも良いし、日焼けをしても良いと語るJakubさん。だけど、考えて欲しいことがあるようです。

「ここに来た人には、自然が生活の一部だということを改めて感じて欲しい。逆もまた然り。いつもとは言わないけど、僕たちがしていることの意味を考える時間を、少しだけ増やしてくれればな、と」

ちなみに、川に置かれてから2日で、誰かによってチェーンが切られてしまい、後日、数キロ先の下流で発見されたそうです。そんな中、このアイデアを気に入っていた市役所は、2018年の4月にもう一度設置することを提案したのだとか。

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