世界一辛い唐辛子「Pepper X」。ハラペーニョの300倍。

辛党のみなさんはご存知でしょうが、ここ4年間、名実ともに最も辛い唐辛子として王座に君臨していたのは「Carolina Reaper」という種類。もちろん、ギネス認定されているコイツ、「Reaper」とは(刈り取るもの)の意で、命を刈り取る死神の鎌をイメージしてつけられた名前だとか。 ハラペーニョの数倍辛いハバネロやアカハチ(沖縄の唐辛子)よりもはるかに辛い。

この「Carolina Reaper」でさえ、死神の名を配するほどのキケンな辛さ。ところが、これをさらに上回るブツが誕生したというのです。ギネス認定の辛さを上回る唐辛子って、一体どんなもの?

その辛さ、ハラペーニョの300倍!

もう、見た目から限界を振り切っちゃってますよね。これがハラペーニョの300倍辛いと言われている「Pepper X」。

具体的にどれくらい辛いのかというと、生食すると命の危険にさらされるレベルだそうで。皮膚に触れるだけで炎症が起こり、脳はそれを火傷だと勘違いするほどの威力を持っているといいます。

そもそも唐辛子には、スコヴィル値という辛さを表す単位があり、この数値が大きくなればなるほどより辛い唐辛子と認定されます。例えば耳馴染みのあるハラペーニョは、最も辛いもので1万~2万スコヴィルほど。

Carolina Reaper」でさえ数値は平均で160万スコヴィル。ところが「Pepper X」はなんと318万スゴウィルと、「Carolina Reaper」の約2倍、ハラペーニョの約150〜300倍の辛さなのです。

マッドサイエンティストが
10年かけて開発

この恐ろしい唐辛子を生み出したのは、Smokin’ Ed Currie氏。サウスカロライナ州にあるPuckerButt Pepper Companyのチーフであり、シェフであり、マッドサイエンティストであると紹介されています。ちなみに彼、「Carolina Reaper」の生みの親。つまり自分で作った「世界一の辛さ」を、自分で塗り替えたということ。

Currie氏は、10年ほど前から様々な品種の唐辛子を交配させ、徐々にスゴウィル値を上げてきました。そして長い月日を経てようやく辿り着いたのが、スゴウィル値300万を超えるこの「Pepper X」だったということ。

「Pepper X」を生食すると死ぬ危険があるので、さすがに死ぬ危険を冒してまで生食する人なんていないはず。ソースとして加工した「The Last Dab」で死の淵を彷徨ってみてはいかがでしょう。ビネガー、ジンジャールート、ウコン、コリアンダー、クミン、乾燥マスタードが加えられていて、暴力的な辛さの中にも豊かな風味が効いた仕上がりだそうですよ。

オンラインで販売開始後、わずか2分で1000本が完売したというこの人気商品。現在は予約注文のみで入手可能です。

そうそう、「Pepper X」も現在ギネス記録に申請中。死神の鎌に刈り取られる2倍の苦しみ、想像すらできませんね。

Licensed material used with permission by PuckerButt Pepper Company
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。