英国式、おいしいミルクティーを淹れるコツ。
暖房のきいた部屋で、ブランケットにくるまりあったか〜いミルクティーを手にNetflix三昧、あるいは読書。冬ごもりのこの時期ならではの楽しみ方。
おいしいイングリッシュティーの淹れかたを「Food52」よりValerio Farrisさんに教えてもらいましょう。なんでも、科学的に美味しくなるお作法があるんだとか。
喉もココロも潤す
冬のモーニングティー
私の場合、朝の眠気を飛ばすのには断然コーヒー派なのですが、冬の空気が流れ始めると、ほかの飲み物にも気持ちが揺らぎます。部屋の温度が徐々に冷え込むようになり、埃をかぶったケトルを取り出し、キャビネットに紅茶をいくつか付け足します。
コーヒーは何杯か飲むと落ち着きがなくなります。その点、お茶は何杯飲んでも平気。あったかさが喉も心も癒すんですよね。
寒い季節になると、正しい飲み方から準備の仕方まで、“紅茶の美学”を磨きたくなる。こんな細かい質問をくまなく答えてくれるガイドを見つけたので、気になる回答を伝授しましょう。
紅茶よりもミルクが先!
1980年に出版された「Method for preparation of a liquor of tea for use in sensory tests(官能検査の使用に基づく紅茶の準備方法)」は、British Standards Institution (BSI)が監修を務める紅茶の基本をまとめた6ページ。近年、この文献が再発掘され、多くのメディアから再び注目されているようです。BSIによると、紅茶を飲むときは「サイエンスの裏付け」に従うといいのだとか。
曰く、温かい紅茶を注ぐ前に適量の牛乳をコップに注ぐのが第一ステップだそう。そうすると、注ぐお湯の温度で牛乳がまんべんなく温まってくれるってこと。ただし牛乳が温まり過ぎないよう、お湯の温度は85度以内に収めておきましょう。
さらには紅茶を醸造する際は、100mLのお水に対して茶葉2gが望ましいと記されています。そして最適な味を引き出すには、6分ほど浸出しておくこと。
最後にBSIの文献は、なんと製茶に最適な器具まで紹介してくれていました。最も好ましいのは「角がノコギリの派のようにギザギザした白い磁器製品、もしくは光沢のある陶器」なのでよろしければ是非お探しを。
ここまで綿密にガイドに沿って紅茶を淹れるなんて"やりすぎ"と思うかもしれません。たとえ少数派だとしても、製茶にとことんこだわりたいって人たちにとっては、きっと参考になる情報だと思います。ただし、やってみてしっくりこなければ、それはそれでOK。最終的には、自分に合った方法で飲めばいいんですから。
そろそろお茶が飲みたい季節になってきましたね。私は早速このガイドを参考にしてみたいと思います。まずはポット探しからかな。