「春が来るのが待ち遠しすぎる」のは、これのせいだ。
「つけている香水はずっとこれ」と、自分のスタンダードが定着している人をうらやましいと思いつつも、季節や気分、洋服が毎日変わっていくなか、ひとつの香りに決めてしまうことにためらいもあって。
でも、使いわけるにしても、それぞれの香りにある程度の統一性はほしいなぁっておもったり。とっても絶妙で、意外にむずかしい「どんな香りをまとうか?」もんだい!
だからこの香水の存在を知ったとき、やっと、かゆいところに手が届いたような気持ちになったんです。
これは「着まわせる、見えない服」
今年4月にローンチするブランド「IZUMI KAN」は、TPOに応じて服を選ぶように、色や空間、季節などに合わせた香りを「えらんで着る」香水を提案。「見えない服」として、香りをまとうことができるんです。
「日によって気分も着る服も違う」という理由でなかなかひとつのものに絞れなかった自分が、何よりも注目したのがこの部分でした。
日によって使いわける、5つの香り
気分で使いわけたい香りは、全部で5つ。
洗練されたパッケージには、香りの種類をあらわす数字が。「手に取り、香水をつけるまでの所作」を美しく見せるよう計算されているというプロダクトも、こちらの気分をより高めてくれます。インテリアを邪魔しないし、統一性もあるから、これはぜひ5つそろえたいなぁ。
00 / ZERO
清らかな水を思わせる、みずみずしく洗練された香り。高野槙がキーエッセンス。シンプルでナチュラル、スタイリッシュで透明感のある印象を演出。たとえば週末の自宅での作業とか、だれにも会う予定がないけれどすこし気分をあげたいとき、ちょうどいいのがこれ。
01 / SAKURA
桜をキーエッセンスにした、淡い華やぎとほのかな甘みが心地よい香り。上品で優しい、やわらかくてエアリー、そしてほんのすこし官能的な印象。このブランドがリリースされる春につけてでかけたいのは、まずはこの香り。
02 / WAKABA
新緑の若葉を思わせる、グリーンで鮮烈な香り。青森ヒバと、希少精油アフリカンブルーグラスがキーエッセンス。すこしボーイッシュな香りだけど、キリッと気持ちを切り替えて仕事をしたいとき、大事な打ち合わせがあるときにえらびたいのは、これ。
03 / HANAYUZU
ゆずの花を思わせる、柑橘・山の葉・花が複雑に織り交ざる、奥ゆかしく深みのある香り。爽やかなのにあたたかく気品があり、穏やかな印象を演出。気の知れた友達と約束しているランチに行くときとか、すこしお茶するとか、ゆったりした時間をすごす日には、これにしよう。
04 / YUDACHI
夏の夕立を思わせる、ウェッティーで芳ばしいグリーンと、大地が薫る懐かしい香り。ナチュラルでクラシック、ニュートラルで親しみやすく、安心感のある印象を演出。たとえば17時以降からでかけるとき、落ち着いたお店でのお食事の予定があるときに。
うーん、春が待ち遠しい!
ここまで書いてきましたが、ブランドがローンチされる4月が待ち遠しくてしかたありません。朝、5つの香りからひとつをえらぶ時間……想像するだけでわくわくしちゃう!
洗練された透明感や、すこし懐かしさを感じさせる日本ならではの自然の香りは、甘い香りが苦手……っていう人にもおすすめ。ユニセックスでつかうことができるから、彼とシェアするのもよさそう。
香りを「着まわす」という楽しみかた、この春からためしてみてはどうでしょう?