たった1頭の牛のために、オランダ国民たちが660万円を寄付。
6週間、命を狙うハンターたちから逃れている牛がいる。彼女の名は、Hermien。他にも、警察や農家からも行方を追われている。
このニュースは、オランダからヨーロッパの国々に広まり、北米でも話題になりつつある。Twitterでは、逃亡を後押しする意味が込められた「#GoHermien」というハッシュタグを使う人が続出し、今ではヒーロー扱いだ。
でも、なんで?
運命に逆らう
「勇敢な牛」
オランダの団体「Party for the Animals」は、彼女の命を守るためにクラウドファンディングを実施。そして、集まった金額は約660万円。
同団体のEsther Ouwehand氏は、このようなコメントを残している。
「Hermienは“自分の運命”と戦っているのです。私たちは、絶対に助けたいと考えています。
彼女は、人間に大切なことを教えてくれているのです。殺されたい動物なんていないと」
Hermienは、もともと食肉用として処理されるはずだった雌牛のこと。
なんでも、彼女は屠殺場にトラックで連れていかれるはずだったが、飼育員が目を離した隙に逃げ出すことに成功したらしい。まるで自由を求めるかのごとく。
だからこそ、彼女が余生を牧草地で暮らせるようにと、たくさんの人が寄付をして、クラウドファンディングに協力したようだ。
ちなみに、現在もHermienは逃走中。
尊い命をいただいて僕たちは生活をしているのだと、改めて教えてくれたような気がした。
Licensed material used with permission by Party for the Animals