週末限定ジャークチキン、住み開き、リソグラフ。武蔵小山がなんだか、とっても楽しそうだ!
品川の武蔵小山で、「ジャークチキン」を食べてきました。ジャマイカでよく食べられている、あのジャークチキンです。スパイシーでビールがよく合う、あのジャークチキンです。
東急目黒線、武蔵小山駅の東口にあるパルム商店街。週末になると家族連れや地元の人たちでいっぱいになるこの通りの路地裏に、ひっそりと佇んでいるのが、シェアハウス兼土日限定のジャークチキン屋さん「AM-A-LAB(アマラブ)」です。
2018年でオープン9年目。「少しずつ街にも馴染んできましたかね」と語る、オーナーの菅野信介さんの柔らかい物腰と、イスや看板がちょっとだけ路地にハミ出して溶け込んでいる様子が、微笑ましい。
ところで、なぜ
武蔵小山でジャークチキンを?
「宮城の出身で、昔よく規制がかかる前の二子新地とかで、芋煮会と称してBBQをしていたんです。そのときによく作っていたのがジャークチキンでした。ジャマイカには行ったことないんですけどね(笑)。料理に詳しい仲間に協力してもらったり、ジャマイカのサイトやYouTubeで研究して、今のレシピになりました。せっかくだから仲間みんなが好きなものしよう、と」
調味料やスパイス、野菜などを20種類以上合わせて作ったタレに2〜3日漬け込むそうです。
「うちのはとくに、オールスパイス、タイム、青ネギ、唐辛子が際立つような配合にしてます」
パリパリでスパイシーなジャークチキンにあわせて、ココナッツミルク風味の豆ごはんも進みます。辛いもの好きなら、オリジナル唐辛子ソースもぜひ。
住みながらお店もやる
「住み開き」というスタイル
普段は設計・建築系の仕事をフリーランスで請け負っている菅野さんは、土日だけ「AM-A-LAB」をオープン。もとは友人同士4人で始めてたそうです。
「みんなそれぞれ仕事を持っていたので、週末ここで集まってジャークチキンを売る、というゆるいスタートでした。今でもここに3人でシェアハウスしていますし、半分私生活も見えている感じです。テナントを借りたりするリスクもない代わりに、大きな収益もないですけど(笑)」
近所の人にとっても、“誰がやっているかわからない店” ではないので、安心して声をかけてくれたり、買い物にも来てくれるそう。「住み開き」という言葉には、お店を開いてるという意味と、街に対して開いてる、という意味があるんですね。
「実際に住んでますからね。そんな悪いこともできないだろう、って」
真夏のジャークチキンの相棒
「レッドストライプ」
お話を伺いながら、せっかくなのでジャマイカ産のビール「RED STRIPE(レッド・ストライプ)」を。
さすが、常夏の国で人気のビール。飲み口はライトですが、フルーティでほんのり甘みもあります。少し動いただけでも汗がふきだしてくるような “うだる猛暑日” にこそ、ジャークチキンとレッドストライプで攻めたい気分です。
本の貸し出し 0円
店内で食べてもいいし、テイクアウトしてもいいし、気持ちのいい季節は店前のイスに座ってくつろいでもいい。
「友人がセレクトしてくれた本も置いてあって、最初は販売しようかと思ったんですけど、今は無料で貸し出しているんです。それも、図書館みたいで楽しいかなって思って」
他にも街づくりの一環として、渋谷のベジレストラン「なぎ食堂」の小田さんや、「デザインムジカ」の安藤さんらと一緒に、リソグラフ&OpenD.I.Y.スタジオ「Hand Saw Press」を、お店から徒歩3分ほどのところにオープン(2018年6月に不動前から武蔵小山へ移転)。
「一般の人にも解放しているので、近所のおじさんが来て棚を作っていたり、輪転機をつかってレトロチックなチラシを印刷していたり、そちらも街に開いてる感じで楽しいですよ」
—— 武蔵小山の路地裏1本入ったところにある “ジャマイカ” は、意外なほど街に溶け込んでいました。
「ジャークチキンハウス AM-A-LAB(アマラブ)」
住所:東京都品川区小山3-24-14
TEL:03-3787-3606
営業日:土日のみ(ケータリングもあり)
営業時間:11:30〜20:00頃
公式HP:https://am-a-lab.jimdo.com/